その2「掌握」
「掌握」には、「手の中に握り持つこと」という意味があります。意味だけを見ると、「把握」と全く同じです。ですが、ちゃんと違いもあって、「握り持つものの内容」に違いがあります。「掌握」が握り持つものとは物質だけではなく状況や環境、自分の心情など目に見えないものです。「支配」と同じ使い方と考えると分かり易いかもしれません。
その3「納得」
「納得」には「他人の考えや行為を理解して認める」という意味があります。「納得」という言葉には、「納める」という文字が含まれている通り、心に納めるという意味で使われることが多いです。そのため、単に頭だけで理解するわけではなく、心理的にも共感して認める事が出来るという意味もあります。
「把握」の対義語は?
「把握」の対義語には「漫然」が挙げられます。「把握」と一緒に、意味を見ていきましょう。
「漫然」
漫然には、「はっきりせず、その内容を具体的に把握する事が出来ないこと」「ぼんやりとして心に留めない様子」という意味があります。「しっかりと理解すること」という意味を持っている把握の対義語と言えるでしょう。
「grasp」
「grasp」は日本語の「把握」と同様に、「しっかりとつかむ」「理解する」の2つの意味があります。ある物事やアイデア、複雑なものを完全に理解するというニュアンスで使われることが多いです。実際に例文も見てみましょう。
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