「把握」の使い方・例文
「把握」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.会社で配られたこの資料の内容を正確に把握しておく。
2.社長にご指示いただいた件について把握致しました。
3.緊急事態が発生した時を想定して、誰がどの役割にあたるのか事前に把握しておかないと大変な事になる。
それぞれの例文について、詳しく見ていきましょう。例文1の「資料の内容を正確に把握しておく」というのは、「しっかり理解すること」という意味での使い方になります。「しっかり」とあるので、この例文の前には正確という言葉がついている事を踏まえると、しっかりという言葉については訳す必要がないです。そのため、シンプルに「把握=理解」という解釈で問題ありません。
例文2の「把握」は、社長が指示した事をしっかりと理解しましたという意味です。そのため、目上の人への返事として用いられるケースも多いでしょう。例文3の「事前に把握しておく」というのは、事が起こる前に何かの物事についてしっかり理解しておくという意味です。他にも、会社の中で何か問題が発生した際に「何が問題なのか把握しておきます」などの使い方が出来ます。この2つに共通してるのが、把握するまでに時間がかかるという点です。そうなったときに「把握しておく」という言葉を用いる事が出来ます。
「把握」の類義語は?違いは?
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「把握」という言葉について理解が深まってきたところで、類義語についても知っておきましょう。「把握」の類義語には、「理解」「掌握」「納得」があります。
その1「理解」
「理解」には、「ある物事について知ること」「人の気持や立場がよくわかること」などの意味があります。「把握」と比較すると、単純で表面的な判断をした際に使われることが多いです。ビジネスシーンなどでも、「理解しました」「〇〇については理解できています」のような敬語の形で良く使われています。これは「分かりました、分かっています」という意味に留まるでしょう。
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