
「ドラスティック」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto
それでは次に「ドラスティック」の類義語や対義語などをご紹介します。同じような意味合いとして混同されやすい言葉の代表は「ラディカル」でしょう。
「ラディカル」
「ラディカル」は「急進的な」「革命的な」「極端な」という意味の言葉。
「ドラスティック」と意味合いが似ていますが、「ドラスティック」が行動や手段にを表現する際に用いられる言葉であれば、「ラディカル」は主に政治の分野において思考や思想などを表現する際に使用されることがほとんどです。ちなみに、過激な政治的信条を表す「急進主義」は、英語では「ラディカリズム(radicalism)」と言います。
1.今回の市長選で彼が選ばれたのは、有権者が彼の市民目線のラディカルな政治思想と実績を感じ取ったからだろう。
2.古来、ラディカルな政治思想とは資本主義体制の変革を目指す社会主義思想を指して表す言葉として使われていた。
「プログレッシブ」
さらに、関連語としては「プログレッシブ」という、「進歩的」という意味の言葉もあります。ビジネスシーンでもよく用いられますが、音楽のジャンルでも「プログレ」として耳馴染みがあるのではないでしょうか。これはロックやジャズなど様々な要素を取り入れた先進的かつ実験的な音楽の総称です。
ちなみに政治の場面では、世代を重ねるごとに徐々に社会の仕組みを変えていこうとする考え方の「進歩主義」を「プログレッシヴィズム(progressivism)」と呼びます。社会の変革を目指す意味では、上記でご紹介した「ラディカリズム(急進主義)」と似ていますが、「ラディカリズム」が急進的な変化を求めるのであれば、「プログレッシブ」は少しずつ確実に進むというニュアンスがあり、そのスピード感の違いがありますね。
「ドラスティック」の対義語は?その違いは?
「ドラスティック」の対義語としては「中庸的」「マイルド」などが挙げられます。
「中庸的」
「中庸的」は「偏らずに中立であること」を指しますが、「ドラスティック」が「徹底的」「極端に」という意味の状態をあらわすのであれば、「中庸的」は「バランスを取った」「中正であること」という意味の状態を指します。例として「ふたつの意見が激しく対立しており収集がつかないため、こういう場合は中庸を得ることが必要だろう」などといった使い方です。
\次のページで「「マイルド」」を解説!/