「トライバル」の対義語は?
「トライバル」の対義語はありません。
言葉が生まれた背景において、逆の概念をもつ「オクシデンタル」という言葉を紹介します。
「オクシデンタル」
「オクシデンタル(occidental)」は「西洋の」という意味の言葉です。日本語のカタカナ言葉として使われることはあまりないでしょう。
「オクシデンタル」の真の対義語は「オリエンタル」。「オリエンタル」は「東洋の」という意味です。こちらは日本語でも見る言葉ですね。
「オクシデンタル」「オリエンタル」はどちらもヨーロッパ目線で作られた言葉であり、「オリエンタル」は「ヨーロッパ以外の」という概念からできた言葉です。「ヨーロッパ(あるいは欧米)」と「それ以外」というのが、ある時代では代表的な概念でした。
「トライバル」の本来の意味は「部族の」。そこには、ヨーロッパ列強国からみた「現地の人びと」というニュアンスが含まれます。その点において「オクシデンタル」は、「トライバル」と逆の概念を持つ言葉といえるでしょう。
「tribal」
すでに述べたとおり「tribal」は「種族の・部族の」という意味であり、特定の地域の民族だけをさす言葉ではありません。
日本語の「トライバル」の用法に沿って「ポリネシア地域の伝統的デザイン、またはそのデザインを用いたタトゥー」という意味で英訳すると、「polynesian tattoo」が適切でしょうか。「ポリネシア地域の」という部分をきちんと伝えるには、その方が良さそうです。
「トライバルエリア(部族地域とよばれる、法の権力の及ばない危険地域)」のように、英語をそのまま日本語に直した言葉もありますね。その場合の「トライバル」は、英語の「tribal」と同じように「部族の」という意味で使います。
「トライバル」を使いこなそう
この記事では「トライバル」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「トライバル」は「民族的な」「部族的な」という意味の言葉です。日本では、ポリネシア地域に伝わる伝統的なタトゥーのデザインをさす言葉としてよく使います。
トライバル柄は、現代人にとってもクールなデザインなのです。古代の人々の感性には驚かされますね。