「トライバル」の使い方・例文
「トライバル」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.サモアはドイツとアメリカから東西サモアに分けて統治されるなどの有事があった国だが、サモア発祥のトライバルデザインは、周辺のトンガやニュージーランドなどで独自に発展しながら2000年にわたり伝承されている。
2.トライバルラグを購入する予定だが、東京への発送料金を含めた金額や商品の品質の詳細など、実際過去に注文した人からの情報を参考にしたい。
3.楽天市場内のショップサイトに表示されていたトライバル柄の限定ジャケットを買おうとしたのだが、キャッシュレス決済のためのカード登録に時間がかかり、そのあいだに在庫数ゼロになってしまった。
ポリネシア地域発祥の「トライバルデザイン」は、現代のタトゥーにもよく用いられ世界中で人気です。サッカーやラグビーの選手の腕や足に、黒の塗りつぶしやびっしり描かれた模様を見たことはないですか?ディズニー映画「モアナと伝説の海」の英雄マウイを思い出す人もいるでしょう。
タトゥーの歴史は長く、紀元前後の古代サモアにすでに存在しました。ポリネシア語の「タタウ」が「タトゥー」の語源であるのも、この地域がまさにタトゥー文化の源であると示していますね。日本では「入れ墨」と「タトゥー」を区別するので、「タトゥー」は若者による新たな文化という立ち位置でしょうか。
かつてはトライバルタトゥーを身体にいれ、部族に所属することや部族の誇りを示しました。現代のトライバルタトゥーは自由にアレンジされ、カッコよさやオシャレ感をあげるものとして楽しまれています。
「エスニック」
日本語の「エスニック」という言葉が、どう使われているかに注目してみましょう。
「エスニック料理」というと東南アジアを思い起こしますよね。タイのトムヤムクン、ベトナムの生春巻き、インドネシアのナシゴレン…すべて東南アジアの国の料理であり、「エスニック料理」として紹介されます。
しかし「エスニック」の語源となる英語の「ethnic」は、東南アジアだけをさす言葉ではないのです。「ethnic」の意味は「民族の」または「民族特有の」。「ethnic cooking」は「エスニック料理」ではなく「民族料理」と訳します。東南アジア地方の民族料理も「ethnic cooking」に違いないですが、南米の料理やアフリカの料理も「ethnic cooking」なのです。
日本語の「トライバル」が、主にポリネシア発祥のデザインをさすのとよく似ています。
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