
その2「疎か」
「疎か」は、「おろそか」と読み、「いい加減に済ませ、まじめに取り組まないさま」という意味。こちらも「なおざり」と同じ意味で使われますが、他にも「簡素なさま。粗末。」「まばらなさま」「劣っているさま」という意味もあるので注意が必要です。「いい加減」という意味では、「遊びに夢中で勉強が疎かになる」「彼は細部も疎かにしない」など使い方があります。
「なおざり」の対義語は?
それは次に、「なおざり」の対義語を見ていきましょう。
その1「丹念」
「丹念」は、「たんねん」と読み、「心を込めて念入りにすること。細かいところまで念を入れること」という意味。「なおざり」はいい加減であるさまを意味しているため、「丹念」は対義語として考えることができるでしょう。「資料を一つ一つ丹念に調べる」「丹念な細工が施された美術品」など使い方があります。
その2「丁寧」
「丁寧」は、「ていねい」と読み、「仕事のやりかたが雑でなく、念入りなこと」という意味。「丹念」と同義語でもある「丁寧」は「なおざり」の対義語として位置づけることができるでしょう。「手紙を書くときは字を丁寧に書く」「あの人はいつも丁寧な言葉遣いだ」など使い方があります。
その3「慎重」
「慎重」は、「しんちょう」と読み、「大事をとって、軽々しく行動・断言はしないこと」という意味。「なおざり」はいい加減にして何もしないことを意味していますので、じっくりと考えて言動する「慎重」は反対の意味があるものと考えることができるでしょう。「重要な問題を慎重に検討を重ねる」「彼女は万事に慎重な人だ」など使い方があります。
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