
「なおざり」の使い方・例文
「なおざり」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.自分の業務が忙しく、言動に問題がある部下の指導をなおざりにしたことが、のちの結果に大きく影響した。
2.最後の大会で優勝を目指しているにもかからわず、注意してもなおざりな練習態度を続ける選手は相手にしない。
3.今日発売の人気ファッション雑誌に無断で掲載したコンテンツに対するクレーム対応をなおざりにした。
「なおざり」は、「いい加減にするさま」という意味がある用語でしたね。それぞれの例文での使い方について少し詳しく解説していきます。
例文1は、部下に問題があることをわかっていたにもかからわず、特に対応をしなかった場面を表していますね。例文2は、選手たちの真剣でない、本気でない態度を表す用語として使用した例文です。例文3は、お客様からのクレームをいい加減に対応していることを意味しています。これらの例文のように、手を抜いておろそかにしているさまを表すときに「なおざり」を使うことを覚えておきましょう。
その1「忽せ」
「忽せ」は、「ゆるがせ」と読み、「物事をいい加減にしておくさま。おろそか」という意味。「なおざり」と同じ意味で使うことができます。「師の教えを忽せにはできない」「一度決めたことは少しも忽せにしない性格」など「忽せにしない」という形で使うことが多い用語です。
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