理科環境と生物の反応生物

5分でわかる「傾性」と「屈性」の違い!重要な植物の性質について現役講師が簡単解説

屈地性

屈地性(くっちせい)は、重力を刺激源とする屈性。重力屈性ともよばれます。

重力の方向=地球の内部に向かっていくように動くのが正の屈地性、重力に逆らうように動くのが負の屈地性です。

植物の根には正の屈地性が、芽や茎には負の屈地性がみられます。

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屈地性も、重力の方向を変えてしまうことで簡単に確認できる。生長がはやい植物の鉢植えを用意し、土がこぼれない程度にその鉢植えを傾け、しばらく観察してみよう。茎ののびる向きが変わったり、土の中では根ののびる方向が変わったりするはずだ。

屈触性

物体の接触を刺激源とするのが屈触性(くっしょくせい)です。やはり、接触屈性という別の呼び方があります。

image by iStockphoto

屈触性の良い例が、巻きひげが棒などに巻き付く運動でしょう。エンドウやアサガオなどを育てると、まるで支柱を認識して掴むように巻きひげを伸ばし、植物体を支えながら上へと成長していくのがみられます。

巻きひげは「支柱を掴む」という意思をもっているわけではなく、巻きひげののびた先に何かが接触すると、それが刺激となって屈性が引き起こされ、巻き付くように成長するのです。

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他にも屈性には、化学物質を刺激源とする屈化性(くっかせい)、湿度を刺激源とする屈湿性(くっしつせい)など、いろいろなものがある。今回は代表的なものだけに絞ってもらったが、ほかの運動もぜひ調べてみてくれ。

植物の運動を説明できるようになる

私たち人間のような動物とは違い、植物の運動には時間がかかるものが多く、意識しないと気が付かないようなものが大半です。でも、一度その運動に気づくと「脳も神経もない植物が、どうしてこんな動きをするんだろう」と不思議に思えてくるでしょう。

今回は、外部からの刺激によって引き起こされる植物の運動の一端をご紹介しましたが、実際にはまだ解明されていないメカニズムも多く残っています。興味をもたれた方、植物の運動の研究をしてみませんか?

イラスト使用元:いらすとや

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yu_onozuka