この記事では「ジェネラル」について解説する。
端的に言えば「ジェネラル」の意味は「全体の」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「ジェネラル」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/くふ
語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。
「ジェネラル」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。
1.将軍。総督。軍事司令官。
2.多く複合語の形で用い一般・全体の意を表す。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ジェネラル」
「ジェネラリスト」や「ジェネラルマネージャー」という表現で使われている「ジェネラル」。正しい意味をご存知でしょうか。「ジェネラル」とは「総体的な・全体的な・一般的な」の意。名詞では「将軍・司令官」という意味もありますよ。「ジェネラル」は「ゼネラル」と表記される場合もありますが「ジェネラル」も「ゼネラル」も同じ意味を表しています。どちらの表記を使っても問題はないでしょう。
次に「ジェネラル」の語源を確認しておきましょう。「ジェネラル」は英語の「general 」から由来していますよ。「general 」の「gene」は「種類」の意。「‐al」は「~に関する・~の・~のような」という意味を示していますよ。接尾辞と呼ばれ単語を形容詞化にする働きがあります。 「人という種族で知れ渡っている」という意味が派生して「一般的な」という意味を表すようになったとされていますよ。「ジェネラル」の語源について理解が深まりましたね。
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「ジェネラル」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば下記のように用いられます。
1.新しいジェネラルマネージャーは部下からの信頼が厚い。
2.A社はジェネラリストを育てるためにさまざまな部署を経験させている。彼もその一人だ。以前は商品開発に携わっていたが今は在庫管理の仕事を任されている。
3.彼女は東京都のジェネラルホスピタルで看護師として働いている。
「ジェネラル」の使い方をビジネス分野と医療分野に分けて説明しますね。例文1は「ビジネスシーンのジェネラルマネージャー」です。「ジェネラルマネージャー」とは「アメリカなどの企業における役職のひとつで組織に対して決定権を持つ人・日本では総責任者・総支配人」の意。「新しいジェネラルマネージャーは部下からの信頼が厚く、リーダーシップを発揮している様子」が伝わってきますよね。
例文2は「ビジネスシーンでのジェネラリスト」です。ビジネスシーンにおいて「ジェネラリスト」とは「幅広い知識を持つ人」のこと。日本の企業では管理職や総合職の方を「ジェネラリスト」ということもありますよ。「ジェネラリストになるために様々な仕事を経験している状況」が分かりますね。
例文3は「ジェネラルホスピタル」です。「ジェネラルホスピタル」とは「総合診療病院」の意。「彼女は総合病院で勤務していること」を表していますね。例文のように「ジェネラル」はビジネスの分野や医療の分野で使われている言葉ですよ。分野別に言葉の意味を理解しておきましょう。
「ジェネラル」には「一般的な」という意味がありましたね。この意味の類義語として「ユニバーサル」をご紹介しますね。「ユニバーサル」とは「一般的な様子・すべてに共通であること・普遍的・世界的」の意。
ものごとに対する考え方などが共通している場面や多くの人に知れ渡っており一般的になっている様子を示す言葉ですよ。「ユニバーサルデザイン」という表現が有名ですね。「ユニバーサルデザイン」とは「年齢・性別、国籍などに関係なくみんなが使いやすいようにデザインされた製品やサービス」の意。ぜひ、覚えておいてくださいね。
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「ジェネラル」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。関連する言葉を確認しましょう。
「ジェネラル」の対義語には「スペシャル」が考えられるのでしょう。「スペシャル」とは「特別な様子・特殊なこと」の意。英語では「special」です。日常生活でも良く使われている言葉ですよね。使い方を例文で確認しましょう。
例文1は「スペシャルプライス」です。「スペシャルプライス」とは「バーゲンなどでの特別な価格・金額」の意。「彼女は特別な価格で化粧品を購入できとても喜んでいる様子」が伝わってきますね。
例文2「スペシャルサンクス」です。「スペシャルサンクス」とは「特別な感謝・お礼」の意。「結婚式で流すムービーでスペシャルサンクスとして紹介されている場面」を表していますよ。画面にスペシャルサンクスとして名前が表示されると嬉しいですよね。
また、「スペシャリスト」=「ある分野に特化して仕事をする人・研究者・エンジニア・医者・弁護士など」や「スペシャルゲスト」=「特別ゲスト」など。「スペシャル」がつく表現はたくさんありますよ。実際にどんな場面で使われているのか探してみて下さいね。
1.彼女は会員限定のスペシャルプライスで欲しかったグリーンとブラックのアイシャドウを通販で購入した。今日まで送料が無料で翌日配送対象商品だ。明日届く予定で今からとても楽しみだ。
2.親友の結婚パーティーで流すムービー作りを手伝った。ムービーの最後にスペシャルサンクスとして紹介され嬉しかった。
カタカナ語の「ジェネラル」は英語で「general」です。「general」とは形容詞で「一般の・全般の・普遍的な」の意。名詞では「概要・総則・将軍・大将」という意味です。使い方を例文で確認しましょう。例文1は「形容詞」です。generalの後ろに名詞を置き「全般的な~」という意味を示していますよ。「彼女は日本料理については知識を持っていること」が分りますね。
例文2は「名詞」です。generalの前にtheをつけて名詞として用いていますよ。「将軍」という意味を表しています。「将軍が兵士を江戸に集結させた」場面を示していますよ。形容詞と名詞の両方で使いこなせるようになりたいですね。
1.She has general knowledge of Japanese food.
(彼女は日本料理に関する全般的な知識を身につけている。)
2.The general concentrated the soldiers in Edo.
(将軍は兵士を江戸に集めた。)
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この記事では「ジェネラル」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたはジェネラリストとスペシャリストどちらになりたいですか。ジェネラリストを目指すならリーダーシップやコミュニケーション能力を磨き上司や部下からの信頼を獲得する必要があるでしょう。スペシャリストを目指すならある特定の技術を磨き誰にも負けないスキルを身につけましょう。