この記事では「レジュメ」について解説する。

端的に言えばレジュメの意味は「要約」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国文学専攻の大学を卒業し、日本語教師の資格を持つasukaを呼んです。一緒に「レジュメ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/asuka

国文学専攻の大学を卒業。日本文学や日本語学を学ぶうちに、言葉が持つ意味の奥深さに魅了され、在学中に日本語教師の養成講座を修了する。これまで学んだこと、経験を活かし丁寧に解説していく。

「レジュメ」の意味や語源・使い方まとめ

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皆さんは「レジュメ」という言葉を知っていますか?大学生や社会人の方は一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。私は大学時代先輩から「この課題のレジュメを作ってきて」と言われて意味が分からず「レジュメって何ですか」と聞いた覚えがあります。この記事では「レジュメ」ついて例文などを使用しながら解説していきますので、一緒に言葉の理解を深めましょう。

「レジュメ」の意味は?

「レジュメ」と辞書を使用して調べると次のような表記がありました。

摘要。要約。特に研究発表・講演などの内容をまとめたもの。レジメ。

出典:広辞苑 第六版(岩波書店)「レジュメ」

上記の文にある「摘要」とは「てきよう」と読み「要点を抜き出して記すこと」を言います。つまり「レジュメ」とは要点をまとめた研究発表や講演の資料のことです。例えば大学や専門学校での研究発表や講演など人前で何かを発表する時に聞き手に発表内容の要点をまとめた資料を配布しますね。その資料を「レジュメ」もしくは「レジメ」と言います。

「レジュメ」の語源は?

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続いて「レジュメ」の語源について確認しましょう。「レジュメ」は研究発表や講演の場に参加しないと、なかなか聞きなれない言葉ですよね。実は「レジュメ」はフランス語の「résumé」に由来します。フランス語の「résumé」は「要約」「概論」という意味です。日本で使用されている「レジュメ」とほとんど意味が変わりませんね。

ちなみに英語にもフランス語を由来とする「resume(レジューム・レジュメィ)」という言葉があります。英語の「resume」は「要約」の他に主にアメリカで使用されている「履歴書」という意味もあるのです。「履歴書」とは自分の学歴や経歴を記した書類の事で、就職や転職の時に使用します。「レジュメ」を「履歴書」と解釈することは日本でも定着しつつあるので、この機会に覚えましょう!

\次のページで「「レジュメ」の使い方・例文」を解説!/

「レジュメ」の使い方・例文

ここまで「レジュメ」の意味や語源について説明してきました。次に例文を用いて「レジュメ」の使い方について解説しますので、一緒に確認しましょう。

1.明後日のプレゼンテーションで使うレジュメの作成を後輩に頼んだ。
2.論文発表会で使用するレジュメを作成していたら朝になってしまった。
3.大学のゼミで「日本文学の歴史」について発表するためレジュメを作成している

例文1はビジネスシーンで先輩が後輩にレジュメの作成を頼んだことが伺えますね。「レジュメ」の意味を学んだ皆さんなら、もしこのようなことを先輩から言われたら言われたとしても「プレゼンテーションで使用する資料作成を頼まれたんだ」とすぐ思うことができますね。

例文2は例文1と異なりビジネスではなく教育的な場面で「レジュメ」が使用されていることが分かります。発表会では話し手の話し方もそうですが資料の内容も大切です。特に大学や専門学校では授業の評価によって就職に関わることもあるので就活をする学生は聞き手に伝わりやすい「レジュメ」作成を心掛けて高評価に繋げたいところですね。

例文3は例文2と同様教育の面で「レジュメ」が使用されています。大学のゼミの発表に「レジュメ」を作成することが分かりますね。大学ではゼミや論文など様々な講義があります。発表する機会も多いので大学に入学すると「レジュメ」という言葉をよく耳にすることがありますよ。

「レジュメ」の類義語は?違いは?

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「レジュメ」について例文を用いながら使い方を説明しました。続いて「レジュメ」の類義語について見ていきましょう。

「アジェンダ」

「アジェンダ」とは「行動計画」「会議における議題」もしくは「議事日程」のことです。英語の「Agenda」という「議事日程」「予定表」を意味する言葉に由来する。例文を挙げるとすると「今日のアジェンダ(議題)は新規顧客開拓のための戦略についてです」「会議前に資料のアジェンダ(議事)に目を通しておく」と使用できます。例文からも分かるように「アジェンダ」はビジネスシーンで使用する言葉です。

\次のページで「「サマリー」」を解説!/

「サマリー」

「サマリー」とは「話の要点もしくは大まかな内容を簡潔にまとめたもの」を意味する言葉です。英語の「summary」という「概要」「要約」を意味する言葉が由来となっています。「サマリー」も「アジェンダ」と同様にビジネスシーンでよく使用される言葉です。例文を挙げると「会議の資料にサマリー(要約)をつけると見やすくなる」「ミーテング内容のサマリー(概要)を説明する」と使用できます。

「レジュメ」の対義語は?

最後に「レジュメ」の対義語について確認しましょう。「レジュメ」に明確な対義語はありません。しかし「研究発表・講演などの内容をまとめたもの」という「レジュメ」の意味から連想するに「メモ書き」「下書き」などまだ「レジュメ」として完成していない要点をまとめる前のものが「レジュメ」の対義語として考えられるかもしれませんね。

「レジュメ」を使いこなそう

この記事では「レジュメ」の意味・使い方・類語などを説明しました。簡単にまとめると「レジュメ」は「研究発表・講演などの内容をまとめたもの」で特に教育の場面で使用される言葉でしたね。講義の課題発表や論文の研究発表などで「レジュメを作成してください」と言われたらすぐに対応できるようにしましょう。テンプレートや決まったフォーマットを使用して作成すると見栄えの良い「レジュメ」を作成することができますよ!大学生や専門学生になると必ずと言っていいほど耳にする言葉なのでしっかり言葉の意味を覚えましょう。この記事を通して「レジュメ」の意味が皆さんに伝われば幸いです。

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国語言葉の意味

「レジュメ」の意味や使い方は?例文や類語を国文学部卒Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「レジュメ」について解説する。

端的に言えばレジュメの意味は「要約」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国文学専攻の大学を卒業し、日本語教師の資格を持つasukaを呼んです。一緒に「レジュメ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/asuka

国文学専攻の大学を卒業。日本文学や日本語学を学ぶうちに、言葉が持つ意味の奥深さに魅了され、在学中に日本語教師の養成講座を修了する。これまで学んだこと、経験を活かし丁寧に解説していく。

「レジュメ」の意味や語源・使い方まとめ

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皆さんは「レジュメ」という言葉を知っていますか?大学生や社会人の方は一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。私は大学時代先輩から「この課題のレジュメを作ってきて」と言われて意味が分からず「レジュメって何ですか」と聞いた覚えがあります。この記事では「レジュメ」ついて例文などを使用しながら解説していきますので、一緒に言葉の理解を深めましょう。

「レジュメ」の意味は?

「レジュメ」と辞書を使用して調べると次のような表記がありました。

摘要。要約。特に研究発表・講演などの内容をまとめたもの。レジメ。

出典:広辞苑 第六版(岩波書店)「レジュメ」

上記の文にある「摘要」とは「てきよう」と読み「要点を抜き出して記すこと」を言います。つまり「レジュメ」とは要点をまとめた研究発表や講演の資料のことです。例えば大学や専門学校での研究発表や講演など人前で何かを発表する時に聞き手に発表内容の要点をまとめた資料を配布しますね。その資料を「レジュメ」もしくは「レジメ」と言います。

「レジュメ」の語源は?

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続いて「レジュメ」の語源について確認しましょう。「レジュメ」は研究発表や講演の場に参加しないと、なかなか聞きなれない言葉ですよね。実は「レジュメ」はフランス語の「résumé」に由来します。フランス語の「résumé」は「要約」「概論」という意味です。日本で使用されている「レジュメ」とほとんど意味が変わりませんね。

ちなみに英語にもフランス語を由来とする「resume(レジューム・レジュメィ)」という言葉があります。英語の「resume」は「要約」の他に主にアメリカで使用されている「履歴書」という意味もあるのです。「履歴書」とは自分の学歴や経歴を記した書類の事で、就職や転職の時に使用します。「レジュメ」を「履歴書」と解釈することは日本でも定着しつつあるので、この機会に覚えましょう!

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