1.A氏は2000年~2004年にかけて首相の対B国関係のブレインとして活躍し、B国との関係改善に貢献した。
2.田中氏は優秀なブレインとして、長きにわたって社長を支えている。
3.日本の対C国政策はめちゃくちゃだ。首相のブレインにC国についての最新の知識がある人間がいないんだろうなぁ。
例文1では、「対B国関係で首相にアドバイスする専門家」という意味で「ブレイン」が使用されています。日本と外国との関係では、その国の事情に精通した「ブレイン」の存在がとても重要になりますね。
例文2では、「常日頃社長に助言を行う側近」という意味で「ブレイン」が使用されています。特にこれといった専門分野がない場合でも、適切な助言を常に傍で行う人材は「ブレイン」です。
例文3は、「首相に政策のアドバイスをする側近」という意味で「ブレイン」が使用されています。しかし、残念ながらこの「ブレイン」に専門知識が不足していたり、誤った知識を持ったりしている場合は、政策の遂行が困難になりますね。
「ブレイン」の類義語は?
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英語が由来の「ブレイン」ですが、日本語にも「ブレイン」と同じような意味を表す表現が存在します。「右腕」「片腕」「参謀」です。どれも一度は聞いたことがある言葉でしょう。
「右腕」最も信頼のおける部下
「右腕(みぎうで)」は、「最も信頼し、頼りにしている部下」という意味の表現です。上に立つ者の優秀な側近として、作戦や企画に携わり、その作戦・企画の実行や助言を行う存在ですね。「ブレイン」との違いは、「右腕」の方が上下関係があるというニュアンスがはっきり出ることです。「ブレイン」の場合、助言をされる側とする側が上下関係にあるとは限りませんが、「右腕」の場合は必ず上下関係にあります。
また、「右腕(うわん)」と読むと、野球やソフトボールなどで右投げの投手を意味することになるので、注意が必要です。
「片腕」最も頼れる補佐役
「片腕」は、「補佐役として最も信頼できる人」という意味の表現です。「右腕」と同様に、上に立つ者の優秀な側近として、作戦や企画に携わり、その作戦・企画の実行や助言を行う存在ですね。「ブレイン」との違いも「右腕」と同様です。「片腕」の方が上下関係があるというニュアンスがはっきり出ます。「ブレイン」の場合、助言をされる側とする側が上下関係にあるとは限りませんが、「片腕」の場合は原則助言をする側とされる側は、上下関係にありますね。
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