この記事では「カテゴリー」について解説する。

端的に言えば「カテゴリー」の意味は「分類」です。この記事を読むと、思わぬ「カテゴリー」の歴史や現代の使われ方に驚くことになるでしょう。

小学校教諭として言葉の授業を何度もしてきた「こと」と一緒に、「カテゴリー」の意味や使い方・語源・類語などを見ていこう。

ライター/こと

元小学校教諭のwebライター。先生や子どもたちから「授業が分かりやすい!」との定評があった教育のプロだ。豊富な経験を活かし、どんな言葉も分かりやすく解説していく。

「カテゴリー」の意味と使い方

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では早速「カテゴリー」の意味と使い方を見ていきましょう。「カテゴリー」は英語の「category」をカタカナで表記した言葉です。

「カテゴリー」の意味は「分類」

まずは「カテゴリー」の意味を辞書で確認します。

1.哲学で、アリストテレス以来の用語。事物を分類する際、もはやそれ以上に分けることのできない、最も根本的、一般的な基本概念。最高の類概念。範疇(はんちゅう)

2. 一般に、同じ性質のものが属すべき範囲、部門。範疇

 

(出典:精選版 日本国語大辞典「カテゴリー」)

1と2ともに「範疇」とありますね。後の章で紹介しますが、1の意味はカテゴリーの語源と関わってきます。今日は、一般的に2の意味で使われることが多いでしょう。簡単に言えば「分類」のことです。 例えば、柴犬やチワワは「犬」というカテゴリー、三毛猫や黒猫は「猫」というカテゴリーに属します。 さらに犬や猫は「動物」というカテゴリーに属しますよね。誰が見てもはっきりと分けられるものが「カテゴリー」の特徴です。

「カテゴリー」の例文を紹介

「カテゴリー」を使った例文を紹介しましょう。

・同じカテゴリーの食品を集めてきたよ。
・この昆虫はどのカテゴリーに属しているのかな。
・問題点をカテゴリー別に分けて考えよう。

このように「カテゴリー」は、同じ性質のものが属すべき範囲を表したい時に使うことができます。

「カテゴリー」を使った言葉

「カテゴリー」は「カテゴリー分類」や「カテゴリー分け」というように、分類を明確にする場合に使用されるのが一般的です。また「カテゴライズする」は「分類する」という意味になります。「カテゴリー」を使った言葉をさらに見てみましょう。

カテゴリー検索:大分類から小分類に向かってリンクを辿っていき、必要な情報を引き出す検索方法
カテゴリーキラー:特定の分野の商品のみを豊富に取り揃えて、低価格で販売する業態
カテゴリーマネージャー:商品カテゴリーごとにそのマーケティング管理を行う管理者のこと

「カテゴリー」を使った言葉はさまざまにあります。より分かりやすくしたり見やすくしたりするために「分類する」という方法はあらゆる分野で有効なことが分かってきますね。

「カテゴリー」の語源

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次に「カテゴリー」の語源を探っていきましょう。

「カテゴリー」はギリシャ語

「カテゴリー」の語源はギリシャ語の「カテゴリア」(κατηγορἰα)です。もともとギリシャ語でも、英語の「カテゴリー」と同様の意味がありました。その後「カテゴリー」はドイツ語や英語を経由して日本語に組み込まれ、分類が必要とされるあらゆる分野で用いられる言葉になっています。

もともとは哲学用語

もともと「カテゴリー」は、哲学や論理学の分野で用いられていた用語です。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、世の中の概念を区別する基本項目として10のカテゴリーを提示しました。またドイツの哲学者カントは、4項目のカテゴリーを提示しています。哲学用語の場合「範疇」と訳されるのが一般的なようです。

\次のページで「中国の「書経」から紐解く「カテゴリー」」を解説!/

中国の「書経」から紐解く「カテゴリー」

カテゴリーの訳語である「範疇」という言葉は明治時代に哲学者の井上哲次郎によって作られました。四字熟語「洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)」の「範」と「疇」を組み合わせた言葉です。「洪範九疇」は「天下を治める九つの原則」という意味で、中国の『書経』に出てくる言葉。それによると、物を組成する要素を木火土金水という五つの「カテゴリー」に分けて考えられました。

シーン別「カテゴリー」の意義

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さて、現代においても「カテゴリー」は必要不可欠です。ここではシーン別に「カテゴリー」の意義を見ていきましょう。

学術における「カテゴリー」

まずは学術における「カテゴリー」です。「カテゴリーの語源」の章でも説明したように、「カテゴリー」は哲学の分野で用いられる言葉でしたね。また哲学用語の「基本範疇」の意味から発展して、各種分類学などでも「カテゴリー」が用いられることがあります。さらには数学でも圏または範疇のことを「カテゴリー」と呼びます。学術において「カテゴリー」はなくてはならない概念なのです。

ビジネスシーンでの「カテゴリー」

次に、ビジネスシーンでの「カテゴリー」を考えてみましょう。「カテゴリー」に分けることはビジネスの事業内容を表し、その商品やサービスを検索している顧客をビジネスと結びつける役割を果たします。また、与えられた情報を整理したり自分の仕事の優先度を見極めたりするためにもカテゴリー化は役立ちますよね。効率的にビジネスを進める上で「カテゴリー」は必要不可欠と言えます。

日常生活での「カテゴリー」

最後は日常生活での「カテゴリー」です。ここまで読めば、日常は「カテゴリー」で溢れていることが分かると思います。身の回りの物は何をとっても、何らかのカテゴリーに属していることは明らかでしょう。夏物や冬物といったカテゴリー別に衣類を整理整頓したり、食品を常温保存や冷蔵保存のカテゴリーに分けて買い物をしたりしますよね。敢えて意識することは少ないかもしれませんが、「カテゴリー」という考え方なしには生活が成り立たないと言っても過言ではないくらいです。

\次のページで「カテゴリーのカタカナ類語」を解説!/

カテゴリーのカタカナ類語

この章では、カテゴリーの類語の中でカタカナ語のものについて見ていきましょう。

「ジャンル」:芸術作品の種別

まずは「ジャンル」です。「種類・区分」という意味で使います。「カテゴリー」同様カタカナ語として定着していますが、「ジャンル」は芸術に使う言葉というのが一番の特徴です。例えば「本のジャンル」というと、小説・ビジネス・実用・グルメ・教養・辞典などが挙げられます。「ジャンル」という言葉の語源はフランス語「genre」です。

「クラス」:同様のもののまとまり

「クラス」は「同様のもののまとまり」という意味ですが、元の意味は「階級」です。 トップクラスやファーストクラスなどと使います。そこから転じて「学級」という意味でも使っていますよね。 元々は学級も、身分や学力などによって区分されていたためです。英語「class」が語源になっています。

「タイプ」:型・形式

「タイプ」は「型・形式」という意味です。 古い型の車などと使うことがあるでしょう。 「タイプ」は人を共通する特性で分けたときの類型の意味もあります。 特に自分の好みである人の類型を指して、好きなタイプと言ったりしますよね。

すっきり生きる秘訣は、歴史あるカテゴリーを身近に使いこなすことにあり!

この記事では「カテゴリー」の意味・使い方・類語などを説明しました。「カテゴリー」は大変歴史のある言葉。アリストテレスの時代から哲学用語として使われる言葉でした。しかし現代においてはもっと身近な言葉となり、ビジネスや日常の中に深く浸透しています。もはや「カテゴリー」という概念なしには生きられないほどでしょう。情報過多で物質も溢れている日本ですが、さまざまなものをうまくカテゴリー化し、すっきり生きていきたいものですね。

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国語言葉の意味

「カテゴリー」とは?なしでは生きられない?意味や使い方・語源・類語などを元小学校教諭がわかりやすく解説

この記事では「カテゴリー」について解説する。

端的に言えば「カテゴリー」の意味は「分類」です。この記事を読むと、思わぬ「カテゴリー」の歴史や現代の使われ方に驚くことになるでしょう。

小学校教諭として言葉の授業を何度もしてきた「こと」と一緒に、「カテゴリー」の意味や使い方・語源・類語などを見ていこう。

ライター/こと

元小学校教諭のwebライター。先生や子どもたちから「授業が分かりやすい!」との定評があった教育のプロだ。豊富な経験を活かし、どんな言葉も分かりやすく解説していく。

「カテゴリー」の意味と使い方

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では早速「カテゴリー」の意味と使い方を見ていきましょう。「カテゴリー」は英語の「category」をカタカナで表記した言葉です。

「カテゴリー」の意味は「分類」

まずは「カテゴリー」の意味を辞書で確認します。

1.哲学で、アリストテレス以来の用語。事物を分類する際、もはやそれ以上に分けることのできない、最も根本的、一般的な基本概念。最高の類概念。範疇(はんちゅう)

2. 一般に、同じ性質のものが属すべき範囲、部門。範疇

 

(出典:精選版 日本国語大辞典「カテゴリー」)

1と2ともに「範疇」とありますね。後の章で紹介しますが、1の意味はカテゴリーの語源と関わってきます。今日は、一般的に2の意味で使われることが多いでしょう。簡単に言えば「分類」のことです。 例えば、柴犬やチワワは「犬」というカテゴリー、三毛猫や黒猫は「猫」というカテゴリーに属します。 さらに犬や猫は「動物」というカテゴリーに属しますよね。誰が見てもはっきりと分けられるものが「カテゴリー」の特徴です。

「カテゴリー」の例文を紹介

「カテゴリー」を使った例文を紹介しましょう。

・同じカテゴリーの食品を集めてきたよ。
・この昆虫はどのカテゴリーに属しているのかな。
・問題点をカテゴリー別に分けて考えよう。

このように「カテゴリー」は、同じ性質のものが属すべき範囲を表したい時に使うことができます。

「カテゴリー」を使った言葉

「カテゴリー」は「カテゴリー分類」や「カテゴリー分け」というように、分類を明確にする場合に使用されるのが一般的です。また「カテゴライズする」は「分類する」という意味になります。「カテゴリー」を使った言葉をさらに見てみましょう。

カテゴリー検索:大分類から小分類に向かってリンクを辿っていき、必要な情報を引き出す検索方法
カテゴリーキラー:特定の分野の商品のみを豊富に取り揃えて、低価格で販売する業態
カテゴリーマネージャー:商品カテゴリーごとにそのマーケティング管理を行う管理者のこと

「カテゴリー」を使った言葉はさまざまにあります。より分かりやすくしたり見やすくしたりするために「分類する」という方法はあらゆる分野で有効なことが分かってきますね。

「カテゴリー」の語源

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次に「カテゴリー」の語源を探っていきましょう。

「カテゴリー」はギリシャ語

「カテゴリー」の語源はギリシャ語の「カテゴリア」(κατηγορἰα)です。もともとギリシャ語でも、英語の「カテゴリー」と同様の意味がありました。その後「カテゴリー」はドイツ語や英語を経由して日本語に組み込まれ、分類が必要とされるあらゆる分野で用いられる言葉になっています。

もともとは哲学用語

もともと「カテゴリー」は、哲学や論理学の分野で用いられていた用語です。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、世の中の概念を区別する基本項目として10のカテゴリーを提示しました。またドイツの哲学者カントは、4項目のカテゴリーを提示しています。哲学用語の場合「範疇」と訳されるのが一般的なようです。

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