この記事では「オファー」について解説する。
端的に言えば「オファー」の意味は「申し込み」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「オファー」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/くふ
語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。
「オファー」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。
1.提示。申し込み。特に商取引で品名・数量・品質・価格を示しての売り手の申し入れ
出典:デジタル大辞泉(小学館)「オファー」
「A社からオファーがあった」・「仕事のオファーを受ける」。このようなフレーズで「オファー」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。「オファー」とは「提示・申し入れ・申し込み」の意。
では、詳しい意味を3つのカテゴリーに分けて説明しますね。1つ目は「為替相場」。為替相場において「オファー」は「売り値」を示しています。売る側が希望する価格のことですね。
2つ目は「売買契約」。商取引などで売買契約を交わす時に「オファー」が使われます。「売り手が条件を示して売り込む」という意味での「オファー」。また、「買い手が条件を出し返事を要求すること」という意味でも「オファー」は使われます。
3つ目は「マーケティング」。マーケティング上では「ポイント・特典」を意味しています。「商品やサービスについてくるお得な価値やポイント」のことを「オファー」を使って表現しますよ。カテゴリー別に正しい意味を理解しておきましょう。
次に「オファー」の語源を確認しておきましょう。カタカナ語の「オファー」は英語の「offer」から由来していますよ。「offer」とは「申し出る・提供する・提案する」の意。
「offer」の「of」は「~の前に」を意味しています。「fer」はラテン語の「fere」から由来し「運ぶ」の意。「~の前に運ぶ」が派生して「申し出る・提供する」という意味が誕生したと言われていますよ。英単語の語源を学びたい時はラテン語を調べてみると興味深い内容を知ることができるでしょう。
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「オファー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。
1.A社とB社から新しい仕事のオファーがあった。上司に相談しよう。
2.あのサッカー選手にオファーを出したが交渉が難航している。
3.有名な映画監督が製作する映画への出演オファーがあった。天にも昇る気持ちだ。
例文から「オファー」の使い方を学びましょう。例文1は「ビジネスでのオファー」です。「オファーがある」というフレーズで使われていますね。「新しい仕事の依頼があり、受諾するかどうか上司に相談する場面」を表現していますよ。
例文2は「オファーを出す」です。「オファーを出す」もよく使われるフレーズですね。「有名なサッカー選手にオファーを出したが、なかなか話がまとまらない状況」が目に浮かびますね。
例文3は「芸能界におけるオファー」です。芸能界では番組や映画、舞台などの作品への出演依頼のことを「出演オファー」と言いますよ。「有名監督から映画出演のオファーがあり喜んでいる様子」が伺えますね。オファーは「提案」・「依頼」という語句に置き換えることもできるでしょう。どんな言葉に置き換えることができるのかにも注目してみましょう。
「オファー」の類義語には「リクエスト」が考えられるでしょう。「リクエスト」とは「要望する・依頼する・要求する」の意。英語では「request」です。「リクエスト曲」や「リクエスト特集」というフレーズで一度は聞いたことがあるでしょう。
「テレビ番組やラジオ番組などに寄せられた視聴者からの希望・お願い」という意味で使われていますよね。「オファー」は「提示する・依頼する」という意味に対して「リクエスト」は「相手に対して何かをお願いする」というニュアンスが強い言葉でしょう。ニュアンスの違いをおさえておきましょう。
\次のページで「「オファー」の対義語は?」を解説!/
「オファー」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。関連する言葉を確認しましょう。
「オファー」の対義語には「拒絶」が考えられるでしょう。「拒絶」とは「相手の依頼や要求を拒むこと・断ること」の意。「拒絶」の「拒」は「断る・寄せ付けない」を示しています。「絶」は「拒む・断る」のこと。「拒」も「絶」も「断る」という意味を持つ漢字ですね。この2つの漢字が組み合わさって「相手の働きかけや申し入れを受け付けない」という強い否定を示す言葉になりますよ。知識として身につけておきましょう。
カタカナ語の「オファー」は英語で「offer」です。動詞では「提供する・申し出る・差し出す・提案する・捧げる」の意。名詞では「申し出・申入れ・提案・売り値」を示していますよ。
使い方を例文で確認しましょう。例文1は「名詞でのoffer」です。ここでは「依頼・申し出」という意味で「offer」を使っていますね。「新しい仕事のオファーを受け入れた場面」を表していますよ。
例文2は「動詞としてのoffer」です。「勧める・申し出る」の意。「母が温かいココアを勧めてくれている様子」がイメージできますね。例文3も「動詞としてのoffer」です。「offer prayers」は「捧げる・参拝する」の意。「教会で神に祈りを捧げている様子」を示しています。英語では「捧げる」という意味も頻繁に登場しますよ。
「offer」はビジネスシーンだけでなく例文2と3のように日常会話でも広く使われることがポイントです。英語とカタカナ語の違いを味わいましょう。
1.My boss accepted the job offer.
(上司はその仕事のオファーを受け入れた。)
2.My mother offered me a cup of hot cocoa.
(母は私に温かいココアを勧めてくれた。)
3.We offer prayers to God at the church.
(私たちは教会で神に祈りを捧げる。)
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この記事では「オファー」の意味・使い方・類語などを説明しました。取引先や顧客から新しい仕事のオファーがあると嬉しいですよね。新しい仕事のメリット・デメリットをしっかりと分析し仕事を受注するのか断るのか。見極める目をしっかりと養いたいですね。