国語言葉の意味

「嗚咽」の意味や使い方は?例文や類語を日本語研究家が解説!

「嗚咽」の熟語の構成は?

次に「嗚咽」を構成する漢字の意味を確認しておきましょう。

「嗚」は口へんに烏(からす)という作りの漢字で、「なげく」とか、感嘆の声を表す「ああ」という訓読みがあります。強く感動したときに使われる「嗚呼!(ああ!)」の1文字目としても知られている漢字です。

「咽」は口へんに困という作りの漢字で、訓読みとしては「のど」(耳鼻咽喉科の咽ですね)、とか「むせぶ」(感情で胸がふさがる)などがあります。

漢字の並びを見ても「嗚咽」の持つ、嘆き悲しみの感情の高まりと、それを抑えきれずに声が漏れてしまう様子を読み取ることができるでしょう。

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「嗚咽」の使い方・例文

ではここで、「嗚咽」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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1.突然の訃報に周囲からは嗚咽の声が漏れた。
2.突っ伏した背中が震え、嗚咽が漏れるのが聞こえた。
3.嗚咽の声は次第に号泣へと変わっていった。
4.込み上げる嗚咽を必死にこらえたが、悲しみは尽きなかった。

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1.の「嗚咽が漏れる」が最も一般的な用法と言えるでしょう。「突然の訃報」というショッキングな出来事に対して周囲の人物の感情が抑えきれないほど高まった結果、悲しみの声が漏れ出てきたという意味合いです。このように「嗚咽」はよく、「漏れる」と言う言葉と同時に使用します。

2.は原因は明らかにしていませんが、「嗚咽」の様子がわかる例文として作りました。悲しみに暮れたこの人物はさめざめと泣くのではなく、突っ伏した状態で泣く姿からは、込み上げる悲しみを見せない心情が読み取れます。しかし、肩を震わせて声にならない声を漏らすように、つまり「嗚咽」が漏れてくるわけです。

3.は、泣き方を対比的に理解できるように作った例文で、泣き方の変化を表しました。「号泣」とは、声を上げて大泣きすることですから、この例文は、始めは感情を押し殺して声を詰まらせて泣いていたが、次第に感情が高まって号泣へと変わっていく変化を描写しています。

4.は「漏れる」とともによく使われる「こらえる」という語を用いた例文です。また、例文にあるように感情の高ぶりとともに「嗚咽」が「込み上げてくる」という表現もあります。

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ある語(ここでは「嗚咽」)が用いられるときに一緒に用いられる語(「漏れる」や「こらえる」など)のことを共起語という。共起語を理解することはその言葉を使いこなすことにつながるのだ。

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「嗚咽」の類義語は?違いは?

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「嗚咽」の類義語として、辞書の解説にもあった「むせび泣く」と「すすり泣く」を紹介します。なお、類義語の選定については『使い方のわかる類義語例解辞典』(小学館)を参照しました。

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