「大器晩成」
「大器晩成」とは、晩年になって大きなことを成し遂げる器だと表する四字熟語です。この言葉の裏には影の地道な努力が隠れていることから[漸く]の類義語として挙げさせていただきました。
「日進月歩」
この「日進月歩」も漸くに非常に親しい類義語ですね。日々の努力は、回数関係なく月日をいとわず、それが叶うための苦労であり、努力は必ず報われると言われることからつくられた言葉で、日々の精進や修行を怠らないさまです。「漸く」のように幅広い意味で使われません。
「間一髪」
「間一髪」とは、かろうじて間に合った時に使用する言葉です。仕事などを締め切りギリギリで取り組んで、なんとか期日に終えることができた時にもよく使用されますね。漸くの意味の中でもかろうじて間に合ったという意味と類似していますね。間一髪はタイミングを言い表す言葉ですので、物事が変化している時には使用できませんね。
「漸く」の対義語は?
それでは「漸く」の対義語を見てみましょう。
「たやすく」
「たやすく」「容易く」とは容易にことが成し遂げられてしまうさまを表現する副詞です。「漸く」が苦労をして、時間をかけてに対して、あっという間ににことが成功をしてしまう様子は反対の意味を持ちます。
「急に」
「漸く」は時間の経過をある程度の長期間を言い表す言葉に対して「急に」は対義語です。いきなりことが進んでしまうさまは、漸くのように時間軸が長い言葉とは対照的ですね。急にの場合には、他にも急ぎや他者を急かせる意味合いもあります。
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