
バイオームの種類は10種類前後になるため、それぞれを覚えるのを苦手としているやつも多い。具体的な生物の名前や、国の名前とともに、それぞれのバイオームをまとめて学んでいこう。
大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらうぞ。

ライター/小野塚ユウ
生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。
バイオームとは?
バイオーム(biome)とは、その地域に生育している動物や植物、土壌中の微生物にいたるまでをまとめ、グループ分けした分類のことです。生物群系といわれることもあります。
地球上には多種多様な環境があり、もちろんそれぞれの場所にみられる生物も色々です。しかしながら、主に植物を基準にして考えると、似た特徴をもついくつかのグループ=バイオームに分けることができます。
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簡単にいってしまうと、その土地にどんな動物が生育できるかは、生えている植物の種類(植生)に大きく左右されるからです。
生態系の中でも”生産者”として位置づけられるのが植物ですよね。植物が生えていれば、それをエサにしたり、住みかにしたりする昆虫や草食動物がやってきます。
それらの動物が定着すれば、今度はそれをエサにする”消費者”の動物がやってきて、さらに大型の動物がやってきて…と、生物の種類が増えていくわけです。
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