
その2「オリエンタル」
オリエンタル(oriental)は、西洋から見た「東洋の」「東洋的な」という意味の言葉です。英語の意味では、日本を含む極東やアフリカ北部も含みます。「オリエンタルビューティ」という言葉は「エキゾチックな美女」と同じ意味と言えますね。
なお、「オリエンタルな美女」とはあまり使いませんが、香りや雰囲気を指す形容詞として「オリエンタル」を用いることはあるでしょう。
その3「エスニック」
「エスニックレストラン」という使い方で「エキゾチック」の指す「東南アジアから中東にかけてのあたりのレストラン」を指したことは無いでしょうか。食事で言うと和洋中以外のものを指すとき「エスニックはどう?」と使う時はあるかと思います。そこから「パクチー苦手じゃない?」「タイ料理とかどうかな」となることも。もっとも、元の意味は英単語「ethnic」で「民族的な」という意味。そこから転じてエスニック=東南アジア〜中東あたりの国のものという意味合いになったのですね。
その4「エキゾチシズム」
「エキゾチシズム」(exoticism)は上述した「異国情緒」に相対する英単語。根本的なコンセプトは自分たちの風土には存在しないという意味で「変わった、風変わりな」ということなので、ここから「外来の」「異国情緒ある」だけでなく「珍しい」「特殊な」という意味まで派生したのでしょう。
「エキゾチック」の対義語は?
カタカナ語の「エキゾチック」の対義語にあたる言葉はありませんが、英語exoticの「(西洋世界から見た)東洋」という意味合いから見ると、「occidental」という形容詞がexoticの対義語になります。意味合いは「(西洋世界から見た)西洋的な」。カタカナ発音は「オクシデンタル」です。日本語で使うことはほぼ無いと言って良いですが、「エキゾチック」への理解にもつながるので触れていきましょう。
「オクシデンタル」
前述のとおり、「オクシデンタル」は「オリエンタル」と対照的に「(西洋世界から見た)自分たちの・西洋的な」という意味を指します。ラテン語で「太陽が沈む場所」という意味のオクシデンス(occidens)が語源です。オリエントが東方世界のことなので、オクシデンタルは対極である西方世界のことですね。
\次のページで「「エキゾチック」を使いこなそう」を解説!/