日本に住んでいる者なら、地震を経験したことがないという者はほとんどいないでしょう。日本は世界的に見ても地震大国で、世界で起こる約1/10の地震が日本とその周辺で起きているのです。
地震のニュースなどでよく耳にする「マグニチュード」や「震度」という言葉は、どちらも「地震の大きさ」を意味するため取り違えられることが多い。しかしこれらの用語一つ一つについてしっかりと理解できれば、混同することもなくなるでしょう。
大学で地球科学を専攻した、地学に詳しいライターの本木と一緒に解説していきます。
ライター/本木
国立大学理学部で地球科学を専攻し、地震や火山についての研究を行った。理科になじみのない人にもわかりやすいよう、やさしく噛み砕いて解説する。
マグニチュードとは
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それではまず「マグニチュード」の説明ですが、マグニチュード(magnitude)はもともと英語で大きさや規模を意味する言葉ですが、地震におけるマグニチュードとは地震の大きさを表す数値のことを言います。地震そのものの大きさを示すものなので、1つの地震につきマグニチュードは1つのみ、複数は存在しません。
マグニチュードは断層のずれの大きさや地震計の波形の振幅などによって計算され、地震が放つエネルギーの大きさを表すことができるのです。マグニチュードが1増えるとエネルギーは約32倍、2増えると1000倍となります。
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