「シンパシー」の対義語は?
「シンパシー」の対義語には「反感」があります。
「反感」
「反感」は、同意できない、従いたくないと不快に思うことです。「同意できない」ですから、シンパシーの「共感できる」とは全く反対の意味ですね。「反感をいだく」と「シンパシーをいだく」は、真逆の感情表現であると分かります。
「反感を買う」という言い方はよく聞くでしょう。自分の言動に対し、周りの人が反感をもったことを表す表現です。
「シンパシー」がカタカナ語であるため、対義語には「反感」の英訳である「アンティパシー(antipathy)」がふさわしいかもしれませんが。今のところ「アンティパシー」は日本語としては定着していません。
「sympathy」
日本語の「シンパシー」は「共感できる」という意味ですが、英語の「sympathy」は「同情」「あわれみ」「思いやり」という意味で使われることが多いです。誰かが亡くなり「お悔やみ」を感じる気持ちも「sympathy」で表します。
日本語の「シンパシー」は「お悔やみ」の意味で使われることはありません。「シンパシー」は「自分にも通じるところがある」ことで「共感できる」気持ちを表すのであり、ただ「私も悲しく思います」という共感を表すにはそぐわないのです。
ほかに「シンパシー」に近い英単語として「empathy(エンパシー)」があります。「empathy」は自分の経験などにもとづいて相手を理解し、深く共感することです。「シンパシー」と「共感の深さ」が似ていますが、「相手を理解する」という点で違いがあります。「シンパシー」の場合は「この人自分と同じ!」と思いこんでいる可能性もあり、理解しているかどうかは不明だからです。
「シンパシー」を使いこなそう
この記事では「シンパシー」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「シンパシー」は、「自分にも通じるところがある」という気持ちを表す言葉です。「分かる!」もしくは「分かってくれる人だ!」という感覚でしょうか。そんなシーンに出会ったときは「シンパシー」という言葉を思い出してみてください。「あ、これ、シンパシー」と自覚するだけで、相手への気持ちがよりあたたかく優しいものになりますよ。