国語言葉の意味

「畏怖」の意味や使い方は?例文や類語を現役学生ライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「畏怖」について解説する。

端的に言えば「畏怖」の意味は「恐れおののくこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役学生ライターのタビビトを呼んだ。一緒に「畏怖」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/タビビト

現役の文学部学生ライター。学生生活の中で数多くの芸術関係の執筆を行い、小学生の頃から多種多様な書籍を読破してきた文化系。読者量に比例する文章力で、日本語をわかりやすく説明していく。

「畏怖」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「畏怖」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「畏怖」の意味は?

「畏怖」には、次のような意味があります。

おそれおののくこと

出典:デジタル大辞泉(小学館)「畏怖」

「畏怖」は、何においても太刀打ち出来ないほどスペックの高い人や、実態がわからないが故に見えない力で圧倒させられる神的な存在に対する不安や恐怖の気持ちを表現する言葉です。

「おそれおののく」というのは、自分より強い相手を前にして不安で体が震えたり心が弱くなる事。つまり「畏怖」という感情を持つ対象は、自分にとって何かしらの面で尊敬出来る部分があったり、圧倒させられた経験がある事を意味します。

今まで見たことがないほど壮大で美しい自然の中に立った時や、理解は出来ないがなぜか圧倒されるアートに触れた時、神や仏などの見えない力を感じた時など、人生の中で初めて体験することや常識の範囲内で説明することが出来ないようなものに対して恐怖心と共になぜか引き込まれるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。人は本当に感動した時、恐怖とも言える感情に圧倒されます。そんな恐怖さえ伴う感動を表現するのが「畏怖」です。また日常的には、一度ひどく怒られた経験があるとその人にまたいつ怒られるかどうか不安というような時がありますよね。そのような目上の人に対する不安や恐れという感情も表現します。

「畏怖」の語源は?

次に「畏怖」の語源を確認しておきましょう。「畏怖」は、「畏」と「怖」という二つの漢字から成り立っていますよね。この二つの漢字のそれぞれの意味を読み解くことで、「畏怖」の語源を理解することが出来ます。

まず「畏」です。「畏」は神や自然などの超越的なものに対して「おそれかしこまること」や、「敬う」という事を指します。つまり単に恐れたり不安になるだけでなく、自分の手の届かない存在や次元が違うものに対する敬意の念も含まれているという事です。一方で「怖」は一般的に多く用いられている意味そのままに、「怖い」「怖れる」などの意味を示します。

以上のことから「畏」と「怖」という漢字を組み合わせると、相手に圧倒されて恐れたり不安になることを表現するという事がわかりますね。このように二つの漢字を組み合わせることによって恐怖を増長し、敬意という意味も含むことができるということです。

\次のページで「「畏怖」の使い方・例文」を解説!/

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