
・あなたが前職で被った汚名を晴らす本を出版するためのお膳立ては、全て整ったよ。
「行きあたりばったり」
「行きあたりばったり」は「いきあたりばったり」と「ゆきあたりばったり」、どちらも正しい読み方です。日常会話でも使われる身近な慣用句ですね。意味は、物事を深く考えず行動し、その時の成り行きで対処していく、と言う意味です。
「行きあたり」とは、行き止まりのこと。「ばったり」とは突然目の前に現れると言う意味合いですから、準備なしで唐突に壁にぶち当たる、と言うことを表しています。「布石」は前もって準備しておくことですから、対義語としてふさわしいでしょう。
「いきあたりばったり」の使い方を例文で確かめてみましょう。
・作戦もなく行きあたりばったりで挑戦しても、どうせ失敗するだろう。
「場当たり」
「場当たり(ばあたり)」も「布石」と反対の意味を持っています。もともとは、演劇などでその場に合わせ機転をきかせて芸をする、と言う意味だったのですが、それが転じて、物事に計画性がなく、目先の事だけを考えてその場しのぎで行動する、と言う意味になりました。現在では、一般的に後者の意味で用いられることがほとんどでしょう。無計画でその場しのぎな様子ですから「布石」の対義語にふさわしいですね。
「場当たり」の使い方も例文で確かめてみましょう。
・場当たり的に対策をとったところで、感染症を収束することはできないだろう。
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