
端的に言えばセンセーショナルの意味は「関心や興味を惹く」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
中高生に英語や数学など、指導経験豊富なライター要を呼んです。一緒に「センセーショナル」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/要
塾講師を5年していた経験がある。留学経験があり、学生時代は留学生と英語でコミュニケーションを取っていた。日本語とは違った英語の感覚をわかりやすく伝える。
「センセーショナル」の意味は?
「センセーショナル」には、次のような意味があります。
1.[形動]大衆の興味や関心をあおりたてるさま。
出典:goo辞書「センセーショナル【sensational】 」
「センセーショナル」とは、『多くの人の興味や関心を強く惹く』という意味を持つ言葉。人の感情をあおることや、世間の注目を浴びることを表します。少しの興味や関心ではなく、それらが強い時にぴったりな言葉です。
「センセーショナル」という言葉自体は、プラスの意味でもマイナスの意味でも使う事ができます。良いことがあって世間が注目した時でも、凶悪事件によって世間が騒いだ時でも、用いる事が可能ですよ。
「センセーショナル」の語源は?
次に「センセーショナル」の語源を確認しておきましょう。
「センセーショナル」は、英語の「sensational」という言葉がもとになっています。英語では「人騒がせ」や「興味本位な」という意味。
さらに、その英語は、ラテン語「sentio」がもとになっています。これは「感じる」という意味の単語で、ラテン語がもとになっている英語は意外とたくさん存在していますよ。
「sensational」という言葉を細かく見ていくと、「sens」や「sent」は「感じる」という意味です。これは「sense(感覚)」や「consent(合意する)」にも含まれます。
「センセーショナル」の使い方・例文
「センセーショナル」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.テレビでは、この事件をセンセーショナルに報じた
2.彼は、センセーショナルな人だ
3.不祥事に対して、週刊誌がセンセーショナルな見出しを付けていた
1つ目の例文は、「センセーショナル」を副詞的に用いています。世間が注目するように報じる、世間の注目している事件として報じるといったニュアンスです。
2つ目と3つ目の例文は、「センセーショナルな○○」といった形。つまり、「世間の注目や関心を集めている○○」という意味です。
「センセーショナル」を含む言葉
「センセーショナルな○○」というように、センセーショナルを含む言葉は意外とたくさんあります。そこで、よく使われる表現をいくつか見ていきましょう。
1.センセーショナルな人
これは「人々に注目されている人」や「世間で話題になっている人」という意味。良い意味だけでなく、問題や不祥事を起こしたり迷惑をかけたりして注目されているケースでも使えます。
2.センセーショナルな事件
事件に対して用いる場合には、「大事件」という意味です。良い意味でも悪い意味でも、衝撃的な事件や悲惨な事件を意味します。
3.センセーショナルな出来事
これは、「事件」よりも良い意味で使われる事が多いです。「事件」というとマイナスな意味が多いですが、出来事ではプラスの意味で多く使われます。
ここで紹介した3つは、耳にする機会が多い表現になります。ぜひ、意味やニュアンスを覚えておいてくださいね。
「センセーショナル」の類義語は?違いは?

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「センセーショナル」は、プラスの意味でもマイナスの意味でも使える言葉でした。そのため、プラス、マイナスの意味によって、類義語はさまざまです。
【プラスの意味でもマイナスの意味でも可能な類義語】
1.扇情的(せんじょうてき)
2.衝撃的(しょうげきてき)
3.センセーション
4.刺激的(しげきてき)
【プラスの意味の類義語】
1.大好評(だいこうひょう)
2.ブーム
3.大評判(だいひょうばん)
4.エモーショナル
【マイナスの意味の類義語】
1.悪評(あくひょう)
2.不評(ふひょう)
3.旋風を巻き起こす(せんぷうをまきおこす)
ここでは、似た意味の言葉「エモーショナル」と、センセーショナルの名詞形である「センセーション」について見ていきます。
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