「メンテナンス」の使い方・例文
「メンテナンス」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.調子がよくない電気温水器を長らく使っていたけれど、さすがにそろそろメンテナンスを依頼するべきだな。
2.オンラインショップのサイトが開かないので確認したら、ちょうど定期メンテナンスの時間だった。
3.日ごろのメンテナンスをおこたるから、こうして修理料金をがっぽりとられるハメになるんだ。
身近なものにもメンテナンスは必要ですが、大規模な建造物もメンテナンスを必要とします。道路法ではなんと、すべての道路構造物を5年に1度点検するように定めているそうです。すべての道路とは、高速道路、国道、都道府県道、市町村道のこと。すさまじい規模といえます。
行政施設や文化施設など、国が建てたあらゆる施設のメンテナンスをとりしきるのは、国土交通省内の各地方整備局にある営繕部(えいぜんぶ)。営繕とは、建物の新築からはじまり、増築、改築、修繕、模様替えなどの工事をすることです。
大規模なメンテナンスの方法や内容は、素人には分かりえません。技術や知識を持ったメンテナンスのプロが真摯に取り組むことで、この世の中は無事に回っているのでしょう。
「保守」
「保守」とは、正常な状態を保つことです。「保守点検」や「保守整備」は実際の作業のことですが、「保守」という言葉だけでそれを表すこともあります。「保守に行ってきます」イコール「保守作業に行ってきます」ということですね。
「メンテナンス」は「保守のための整備や点検をすること」ですから、実際の作業を意味する点も同じ。よく似ている言葉同士です。
「保守」にはもうひとつ、昔からの変わらないやり方を守ることに重きをおく、という意味があります。「保守派」という場合にはこちらの意味です。この「保守」の対義語は「革新」。メンテナンスや保守整備とはまったく分野の違う、思想を表す言葉となります。
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