
「レッドオーシャン」の対義語は?
さらに、「レッドオーシャン」の対義語も見ていきましょう。
「ニッチ市場」
ニッチ市場は隙間市場とも言い、消費者の需要を満たしていない小さな隙間や穴場のような市場のことです。ニッチ市場では需要がありながらも十分な供給がされていないため、この分野を開拓することによって大きな利益を得ることができると一般に言われます。
なお「ニッチ(niche)」とはもともとは壁のくぼみ、さらに転じて生物の自然界において占める地位や役割(生態的地位)のことを指す言葉です。
「saturated market」
「saturated」は「飽和した」、 marketは「市場」をそれぞれ意味し、日本語にすると「飽和市場」などとなります。つまり、商品が十分に行きわたり新たな需要が見込めない市場のことを指し、レッドオーシャンと近い意味を持つ言葉であると言えるでしょう。また「market saturation」というと「市場の飽和状態」という意味になり、商品が広く普及している状態を表します。
なお、saturatedの語幹である「saturate」はずぶぬれにさせる、(液体を)ひたす、(商品を)過剰に供給するという意味の動詞です。
「レッドオーシャン」を使いこなそう
この記事では「レッドオーシャン」の意味・使い方・類語などを説明しました。
本来は経営学用語でありビジネスの場面で使うことが多いこの言葉ですが、考え方自体は他の場面にも応用できるものです。たとえば就職活動においては有名企業に人気が集まりレッドオーシャンとなりがちですが、あまり知られていない産業や分野で高いスキルを持っている人にとっては、その市場がブルーオーシャンであり大きな利益を得るチャンスであると言えます。
このようにビジネス以外でもレッドオーシャン・ブルーオーシャンの概念を取り入れると、思わぬ利益を得ることができるかも知れませんね。