
「レッドオーシャン」の使い方、例文
それでは「レッドオーシャン」の使い方を、例文を使って見ていきましょう。この言葉は、実際の会話や文章では以下のように用いられます。
1.あの業界はすでにレッドオーシャンであり、わが社が今から参入したとしても大きな利益を得ることは難しいだろう。
2.ブルーオーシャンも時間がたてば他社が参入しいずれはレッドオーシャンとなってしまうから、常に新たなブルーオーシャンを見つけられるようアンテナを張らなければならない。
このように、主にビジネスの場面で既存の飽和状態の市場ではなく未開拓の市場を切り開くなどといった経営方針や戦略について語るとき、この「レッドオーシャン」という用語がよく使われます。また2の文章のように、対となる「ブルーオーシャン」がいっしょに使われるのもよく見られる用法です。
「コモディティ化」
コモディティ化とは、もともと他にない価値を持っていた商品が、同様の品質を持つ商品が市場に数多く出回ることによって、個性のない一般的な商品となることです。コモディティ化した商品は、消費者からするとどれも同じようなものであるため価格の安いものが選ばれやすくなり、価格競争=レッドオーシャンに陥りやすくなります。
さきほどのスマートフォンの例でいうと、はじめ各社はカメラの性能やデザインなどの特色を出し商品の差別化を図りましたが、各社の技術の向上により商品の均質化(コモディティ化)が起こり、その結果レッドオーシャンとなったのでした。
なお「コモディティ化」は英語では「commoditization」で、日本語にすると商品の一般化、汎用化といった意味です。さらにcommoditizationの語幹が「commodity」で、こちらは日用品や単に商品を意味します。
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