国語言葉の意味

「失念」の意味や使い方は?例文や類語を文学院生がわかりやすく解説!

その2「忘却」

「忘却」は「すっかり忘れ去ること。」という意味です。「忘却の彼方」という形で「記憶や思い出を完全に忘れる」という意味を表すこともできます。忘れる、といった点では「失念」と似ていますね。

「忘却」と「失念」とで異なるところは、「失念」は「うっかり忘れること」であるのに対し「忘却」は「すっかり忘れる」という意味であるところです。また、「忘却」は「失念」とは異なり、詩的な表現で用います。ビジネスシーンで使うことはあまりありません。

「失念」の対義語は?

ここでは、「失念」の対義語を見ていきましょう。「失念」は「もの忘れ」という意味の言葉であるため、対義語は「覚えている」「気を付ける」という意味あいのものが適切でしょう。

「留意」

「留意」は「ある物事に心を留めること。気を付けること。」という意味です。「失念」の「もの忘れ」に対し、まさに対義語と言うことができるでしょう。

「留意」は、「ご留意のほどよろしくお願いいたします。」など、丁寧な表現で目上の人に対して使うことも可能です。ビジネスシーンで使うことも多いので是非覚えておきましょう。

「失念」の英訳は?

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ここでは、「失念」の英訳について見ていきましょう。「失念」は「忘れる」という意味なので英訳も様々にあります。その中でも目的や場面に合ったものを使っていきましょう。

その1「forget」

中学校でも学習する英単語、「forget」はご存知のように「忘れる」という意味があります。「失念」の意味は平たく言えば「忘れる」ですから、英訳として「forget」を使うこともできるでしょう。

しかし、ビジネスにおいて自分がすべきことをうっかり忘れていたという時、「forget」を使うと、やや無責任な感じが否めません。そのため、ビジネスにおいては別の言葉を用いる方が良いでしょう。

その2「mistake」

「失念」という意味にまさにぴったりな表現として「mistake」があります。「ミスをした」というニュアンスが「失念」の「うっかり忘れる」という意味によく合っていますね。

この表現は「make」を使い、「I made a mistake.」の形にしましょう。子の表現を使う時は、お詫びの言葉も一緒に添えるのが大切です。

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