その2「恩顧」
「恩顧」は「目上の者が目下の者に情けをかけること。また、目下の者が目上の者から目をかけられていること。」という意味があります。
「恩顧にこうむる」「恩顧の者」という形でそのまま「恩顧」を使うことも可能です。「贔屓」や「愛顧」のように丁寧な形にして「ご恩顧」とするとビジネスなどのかしこまった時にも使えます。
「贔屓」と異なる点としては、「恩顧」は情けをかけるという意味が強いということです。
その3「引き立て」
「引き立て」は「人を重んじて特に挙げ用いること。特に目をかけること。」という意味です。「贔屓」と同じように重んじるという意味があります。かしこまった場面では主に「お引き立て」という形で使うことが可能です。
「引き立て」は「贔屓」と比較して、丁寧な印象があります。
「贔屓」の対義語は?
ここでは、「贔屓」の対義語を紹介していきます。「贔屓」は「自分の気に入った者を引き立てる」という意味なので、その反対は「引き立てない」「なべて同じように扱う」というものが適切でしょう。
その1「冷遇」
「冷遇」は「冷淡な対応。不当に低い待遇。」という意味です。「贔屓」が「自分の気に入った者を引き立てる」という意味なのに対して「引き立てない」「ひどい対応を取る」という反対の意味になります。
その2「公平」
「贔屓」は自分の気に入った者を重視するという意味のため、贔屓されない側からしたら不公平な状態にあります。その状態の反対が「公平」です。「公平」には「特定の人を贔屓しないこと。判断や行動が公正であること。」という意味があります。
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