
端的に言えば虚無感の意味は「空虚であるという感じ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は、日本文学を専攻し研究している翠を呼んです。一緒に「虚無感」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/翠
中古の日本文学を研究している。様々な時代やジャンルの作品を読み、ことばに触れている。中学校と高校の国語科の教員免許も取得しており、ことばについて分かりやすく説明する。
「虚無感」の意味は?
「虚無感」には、次のような意味があります。
1.空虚であるという感じ。心の頼りとするものは何もなく、むなしいと思う気持。
出典:日本国語大辞典 第二版(小学館)「きょむ-かん」
「虚無感」は、一言でいうと「何もなくむなしい」という気持ちを示したものということが分かります。何かをするモチベーションが何もない、退屈な状態と捉えることもできるでしょう。
「虚無感」という言葉は、「虚無」という名詞と「感」という接尾語で成り立っている言葉です。「虚無」に「感」を付けることで「虚無」の様子が名状しがたく湧き上がってくる様子を表すことができます。
「虚無感」の語源は?
次に「虚無感」の語源を確認しておきましょう。先ほど説明した通り、「虚無感」は、名詞「虚無」に接尾語「感」が付いたものです。そのため、もともと「虚無」という言葉があり、「~感」という言い回しに応用したことで「虚無感」という言葉が誕生しました。
「虚無」の意味は辞書によると以下の通りです。
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