
端的に言えばペンディングの意味は「保留」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
編集経験もあり、情報誌系のライターを10年経験したコトバアソビを呼んです。一緒に「ペンディング」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/コトバアソビ
現在3名の女性から告白をされ、全てペンディングにしているライター。(作り話。)今回はペンディングについて解説をする。検索履歴には謎のキーワードにて埋まっている。
「ペンディング」の意味は?
「ペンディング」には、次のような意味があります。
1.未解決の状態にとどまること。
2.保留すること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ペンディング」
ペンディングとは、一度保留をすることです。一度棚上げをして、次の議題へと進むケースで用いられているビジネス用語の1つですね。結論を先送りにしたい場合や、判断に迷うとき、一度持ち帰り考えたいときに用います。
ビジネスの世界では、使うことが多い割には認知度が低く、正確に使いこなせていない人もいるようです。世間的にも、実は某バラエティ番組によって誤用が紹介をされて広まったため世間一般では下品な話と理解をされるケースがあります。年配の方に対しては、認知度が少ないため、用いるケースは補足説明が必要でしょう。
ビジネスの世界では、商談などであまりペンディングを用いると信用を失うと言われていますね。ペンディングを使う場合には、仮でもよいので、回答する時期を明確にすると、コミュニケーションが円滑になります。
「ペンディング」の語源は?
次に「ペンディング」の語源を確認しておきましょう。
ペンディングは英語「pending」からきた言葉です。この中の「Pend」には「吊るす」という意味があります。pendingと用いると「Pend」と「~ing」の意味である「~している」と、訳せ「宙ぶらりんの状態にする」という言葉です。
「Pend」の語源は複数ありますが、ペンダントにて世間一般に広まったと仮定をすると腑に落ちるでしょう。Pendそのものの意味に進行形をつけて、pendingと用いたのは、ビジネスでも最近のことです。日本には、ビジネスの決済などで回答を求められたときに、回避をする手段として使われました。
したがって上司が何気なく使っているペンディングは、間違った使い方をしているかもしれません。あまりにペンディングが多いと物事が前に進まないので、若干違う見方をすると、イメージの悪い言葉と捉えられます。
「ペンディング」の使い方・例文
「ペンディング」の使い方を例文に習い見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.「社長ご決済をお願いいたします。」「この提案は、こことここ、ここが足りない、ペンディングだな。」
2.会議はここで打ち切るため、残りの議題はペンディングをします。
3.ペンディングをするという言葉が口癖の上司は今年内示が出て、地方の支店に行くことになった。
3つとも筆者の実体験です。1の例文は筆者が会社の社長に提案書を持っていったときに言われた言葉。提案書に不備があったか、お金の都合なのかは、定かではありません。正確にいうと誤用に近い表現ですかね。
2の例文は、ある会議の様子です。会議を打ち切る際に使えるビジネス用語。このあとしっかりとチームで情報共有をし、棚上げにされた議題を次回の議題にするようにしたいですね。
ペンディングの場合にはデメリットとして、議題そのもののことが良いのか悪いのかはまではわかりません。したがってむやみに使うと次回もペンディングになる可能性があります。実話では3回ペンディングになり、4回目でようやくリマインドになり、それから案のブラッシュアップをしました。差し戻す場合には、しっかりとリマインドと使いましょう。
3は筆者の上司です。とりあえずお年賀の挨拶は送っておきました。
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