「適者生存」
その時々の環境に適した特徴を持つ生物がより多く生存する、というダーウィンの進化論で用いられる考え方のことで、自然淘汰に近い意味の言葉です。
「淘汰」の対義語は?
次に「淘汰」の対義語です。ここでは「自然淘汰」の対義語に相当する語を見ていきます。
「人為淘汰」
自然淘汰が自然環境によって生物が選ばれることであるのに対し、人為淘汰とは人間の手によって繁殖する生物を選ぶことです。「人為選択」とも言います。
たとえば、牛やにわとりなどの家畜、イネなどの農作物に対し、味がよいものや病気になりにくいものなどを選んで交配させることが人為淘汰の一例です。また、犬などのペットも人間の好みに合わせて大きさや毛の色などさまざまな種が作られていますが、それも人為淘汰であると言えます。
「勝負は時の運」
「しょうぶはときのうん」と読み、ものごとの勝ち負けは運によって決まり、強い者が勝つわけではない、という意味です。自然淘汰の理論が「環境に適しているものが生き残る」という必然性を有しているのに対し、「勝負は時の運」は勝者が偶然に決まるということから、一種の対義語と言えるでしょう。
「selection」
カタカナ語としては選択、選抜といった意味で知られますが、英語ではそれらに加え淘汰という意味も持っている単語です。ちなみに自然淘汰のことは「natural selection」と言います。
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