この記事では「マンパワー」について解説する。

端的に言えばマンパワーの意味は「仕事における人的資源・労働力」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系のライターを10年経験した1804を呼んです。一緒に「マンパワー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/1804

もともと言葉の意味や由来を考えるのが好き。最近のお気に入りは「あなたは私のオレンジの片割れ」。最近受けた検査で言語性IQが141だった。

「マンパワー」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「マンパワー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「マンパワー」の意味は?

「マンパワー」には、次のような意味があります。

労働力。仕事などに投入できる人的資源。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「マンパワー」

「マンパワー」は主に仕事・職場において使われることの多い言葉。「業務に投入できる人的資源やその量」を指す言葉です。よく経済を動かす要素として「ヒト・モノ・カネ(これに情報が加わることも)」という要素が出てきますが、その「ヒト」に焦点をあてたもの、と考えると良いでしょう。

売り場で販売をしたり現場で工事に携わる人たちは分かりやすい「マンパワー」と言えますね。「マンパワーが足りていない」場という表現は、忙しすぎて回っていない売り場であったり、休憩時間がうまくとれずに従業員のミスが多発している現場、といったものを指しています。

「マンパワー」の語源は?

次に「マンパワー」の語源を確認しておきましょう。「マンパワー」は字面通り、人を指すmanに力のpowerを組み合わせてあります。しかし後述するように英語圏では先ほどまで説明していたような「労働力・人的資源」を意味する言葉として「HR(Human Resource)」を用いることが一般的。フォーマルなビジネス用語としても、HRという表現の方が主流です。

\次のページで「「マンパワー」の使い方・例文」を解説!/

「マンパワー」の使い方・例文

「マンパワー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

1.このプロジェクトは業務量に対してマンパワーが足りていないのではないか。
2.マンパワーだけでは限度がある。もっと質の良い資材や最新の機材に予算を充ててはどうか。
3.業務効率化システムの一番のメリットは、マンパワーを他の業務にかけられるようになることだ。

3つの例文に共通しているのは、「マンパワーには限りがある」点であると言えるでしょう。また、例文2.3からは「マンパワーはお金や道具など別のもので代用ができる場合もある」ということも言えます。人を雇う企業からすると、人件費は少なければ少ないほど良いもの。したがって、いかに少ない人員のもと大きな進捗を産めるかがカギとなってくるのです。その一方、従業員にとって負担が大きくなりすぎてしまうのは誰にとっても良いことではありません。世の中の変化に合わせてマンパワーを無駄なく無理なく使えるか否かは、その会社の良し悪しや成長を決める重要な基準であると言えるでしょう。

「マンパワー」の類義語は?違いは?

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「マンパワー」の類義語としては前述した「HR」や「人手」が挙げられます。

「HR」

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HRとも略される「ヒューマンリソース」(human resource)は「マンパワー」の類義語です。「human」が「人」、「resource」が「資源」の意味で、「人的資源」という訳に。

特に企業で使われることが多く、「ヒューマンリソース」とは経営資源である「人・モノ・資金・情報」のなかの「人」に焦点を当てた「人的資源」のことを指します。この人的資源をどのように活かせるかは、その企業の活力に大きく関わってくると言えるでしょう。

HRには、単純な労働力だけではなく、転職の際など知識労働やこれまでの経験を活かした仕事ができる人材の労働力も含まれている言葉。したがって、この人はこの能力がある、この人はこれが苦手だから、と采配を振り、最大限活躍させるという意味合いも「マンパワー」より強くなってくるのですね。

HRは人事部や人事担当者を表す名称としても活用される時もある位です。冒険するゲームなどでチームを編成する際、どのメンバーを攻撃や回復にあてるか考えて配置する作業に似ていますね。各々のメンバーに最適な役割を与えることで、チーム全体の能力を最大値に高めるというイメージがHRという単語には付随します。責任も重大ですね。

\次のページで「「人手」」を解説!/

「人手」

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「マンパワー」の類語として「人手」も挙げられます。

「人手」は「働く人」という意味とは別に「労働力」という意味もあり、「マンパワー」よりも日常使いできる言葉と言えるでしょう。「人手が足りない」などというときは、まさに「マンパワー」と同じ意味。しかし「マンパワー」には「人的資源」としての意味があり、単なる派遣やバイトのような「働き手」という意味の「人手」とは区別される傾向が強いです。

「マンパワー」の対義語は?

マンパワーの正確な対義語はありませんが、企業が資源と呼ぶものは、人的資源以外にも、モノ・カネ・情報と様々なものがあります。したがって、マンパワーの代わりにモノやカネを用いるという文脈の場合はこれらがマンパワーの対義語であると言えるでしょう。そう考えると、直接の対義語ではありませんが、マンパワーと対になる言葉としては「モノ・カネ・情報」になるでしょう。

「モノ・カネ」という要素

例えば、「マンパワーが足りない」と現場で問題になっている場合、根本的な問題は人がいないことではなく、人員を増やすためのカネが不足していたり、業務効率化するための情報が不足していたりすることにあるかもしれません。

そこで、中途採用の人員の給料を上げることでより良い求人にできるようにしたり、アウトソーシングの情報を得て事務作業を外部に依頼したりといった「マンパワーの節約」が可能になる訳ですね。

「マンパワー」を使いこなそう

この記事では「マンパワー」の意味・使い方・類語などを説明しました。

AI化によって仕事が人間にとって代わると言われて久しいですが、適切な仕事量を適切な人材に振るのが不可欠なのはいつの時代も、どこの企業でも変わりません。

一つの仕事をするのにどれくらいの期間・人員が必要かという計算はどのような仕事にも関係のある要素です。ぜひ覚えて使ってみてください。

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国語言葉の意味

「マンパワー」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「マンパワー」について解説する。

端的に言えばマンパワーの意味は「仕事における人的資源・労働力」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系のライターを10年経験した1804を呼んです。一緒に「マンパワー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/1804

もともと言葉の意味や由来を考えるのが好き。最近のお気に入りは「あなたは私のオレンジの片割れ」。最近受けた検査で言語性IQが141だった。

「マンパワー」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「マンパワー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「マンパワー」の意味は?

「マンパワー」には、次のような意味があります。

労働力。仕事などに投入できる人的資源。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「マンパワー」

「マンパワー」は主に仕事・職場において使われることの多い言葉。「業務に投入できる人的資源やその量」を指す言葉です。よく経済を動かす要素として「ヒト・モノ・カネ(これに情報が加わることも)」という要素が出てきますが、その「ヒト」に焦点をあてたもの、と考えると良いでしょう。

売り場で販売をしたり現場で工事に携わる人たちは分かりやすい「マンパワー」と言えますね。「マンパワーが足りていない」場という表現は、忙しすぎて回っていない売り場であったり、休憩時間がうまくとれずに従業員のミスが多発している現場、といったものを指しています。

「マンパワー」の語源は?

次に「マンパワー」の語源を確認しておきましょう。「マンパワー」は字面通り、人を指すmanに力のpowerを組み合わせてあります。しかし後述するように英語圏では先ほどまで説明していたような「労働力・人的資源」を意味する言葉として「HR(Human Resource)」を用いることが一般的。フォーマルなビジネス用語としても、HRという表現の方が主流です。

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