「金の亡者」
「亡者(もうじゃ)」はもともと死んだ人や、成仏できずにさまよっている魂のことを意味しますが、そこから転じてお金や権力などに強く執着する者のことをも指します。ですから特に「金の亡者」といった場合にはお金に執心する人のことを指すこととなり、吝嗇と近い意味を持つ言葉であるといってもよいでしょう。
「吝嗇」の対義語は?
さらに、「吝嗇」の対義語も見ていきましょう。
「太っ腹」
「ふとっぱら」と読み、気前がいいことや度量が大きいことを表現する言葉です。例えば会社の後輩によくおごる人を指して、「太っ腹な人」などと言ったりします。
「浪費」
「ろうひ」と読み、無駄づかいをすることを指す熟語です。吝嗇の対義語としては「お金を無駄づかいすること」の意味に限定されますが、物や時間を無駄に使うことに対しても「浪費」と言うことができます。
「浪」は「波浪(はろう)」などで用いられる波の意味、「浪人」などさすらうという意味、そして「浪費」における「みだりに」の意味、の三つの意味を持つ漢字です。
「miserly」
お金を貯めるのが好きであったりお金を使うことを強く嫌う様子を表わす形容詞で、「しみったれた」などと訳される単語です。なお名詞形は「miser」で、こちらは守銭奴などの日本語訳が当てられます。
\次のページで「「cheap」」を解説!/