
その2「早計」
「早計」は、「そうけい」と読み、「早まった考え方」という意味。「そのように判断するのは早計である」、「早計に失する」のように使い方があります。「早計」は、十分に考えないで判断することを意味しており、ネガティブな意味として使われることが多い言葉です。
「拙速」の対義語は?
それは次に、「拙速」の対義語を見ていきましょう。
その1「巧遅」
これまでの説明にも何度か出てきましたが、「巧遅」は、「こうち」と読み、「上手ではあるが、仕上がりの遅いこと」という意味。「巧遅」だけで使われることはあまりなく、「巧遅拙速」、「巧遅は拙速に如かず」、「拙速は巧遅に勝る」のような熟語で使われます。
「hasty」、「rough and ready」、「brisk and slapdash」
「拙速」は英語で、「hasty」、「rough and ready」、「brisk and slapdash」などと訳すことができます。
それぞれ例文を挙げますので、どのような場面で使用できるか理解しておきましょう。
It is very dangrous to make a hasty decision about this matter. (その案件に関し、拙速な決断を下すのはとても危険だ)
My motto is “rough and ready“. (私は拙速主義です)
It is better to be brisk and slapdash than painstaking but slow. (巧遅は拙速に如かず)
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