
端的に言えばフィクサーの意味は「仲介人」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師歴5年のれお先生を呼んです。一緒に「フィクサー」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/れお先生
教壇に立って、授業をすること5年。今も現役塾講師として、中学生・小学生を指導している。塾での経験を活かし、子供でも分かりやすい記事の作成を心がける。
「フィクサー」の意味や語源・使い方まとめ

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「フィクサー」という言葉は、多くの場所で使わており、テレビのニュース・エンタメ番組や週刊誌、はたまた曲名や歌詞、映画のタイトルにまで使われています。目にする機会が多いので、ニュアンスは分かるけど意味までは正確につかんでいないという人は、多いのではないでしょうか。ニュアンスだけで使っていると、相手を傷つける可能性があるので意味をしっかり理解しましょう。
それでは早速「フィクサー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「フィクサー」の意味は?
「フィクサー」には、次のような意味があります。
フィクサー[カタカナ語]
[fixer]
(1)調停者.まとめ役.事件などを陰で調停・処理して報酬を受けるような黒幕的な人物
(2)【写真】定着剤.定着液.
出典:デジタル大辞泉(小学館)「フィクサー」
(1)の意味は人に対して「フィクサー」を使ったときの意味になります。ただし、良い意味として使うことは少ないです。3つ目の「事件などを陰で調停・処理して報酬を受けるような黒幕的な人物」のように裏で手を引いている悪い人としてよく使います。
(2)の意味は、物を固定するものです。接着剤などに使われます。
「フィクサー」の語源は?
次に「フィクサー」の語源を確認しましょう。1976年に起きた「ロッキード事件」をきっかけに、日本でも「フィクサー」を使うようになりました。ロッキード事件とは、米国の航空会社のロッキード社と元首相の田中角栄氏の間で賄賂があったとされる汚職事件です。この事件で児玉誉士夫氏はロッキード社と田中角栄氏を裏で結びつけ、仲介していました。テレビやマスコミが児玉誉士夫氏のことを事件の「フィクサー」として紹介しました。
「フィクサー」の使い方・例文
「フィクサー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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