イギリスヨーロッパの歴史世界史

「キャプテン クック」って誰?大航海の食事を変えた?元大学教員が5分でわかりやすく解説

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クックの遺体は先住民により分解されて焼かれてしまった。そこで船員が一部の遺体だけ引き取り、海軍による公式な水葬が行われたそうだ。クック亡き後も探検は継続されたものの失敗。船がイギリスに帰るスケジュールも大幅に遅れることになった。

キャプテン・クックによる壊血病の予防策

キャプテン・クックは、さまざまな地にヨーロッパ人として初めて到達したことでも知られていますが、医学の進歩にも多大な貢献をしました。それが当時の船乗りを苦しめていた壊血病の予防方法を発見したことです。

壊血病で亡くなる船乗りが続出

大航海時代、たくさんの船乗りたちが未踏の地を求めて大海原にでました。長旅のなかで起こった病気が壊血病。血管がもろくなり、目や口、皮膚から血が出てきて、最後には命を落とすという病気です。大航海時代、100 万人以上がこの病気で命を落としました。

現在はビタミン不足と判明していますが、当時の壊血病は原因不明の病気でした。強い異臭を放つ不衛生さがあり、幻覚が見えるなど精神の不調も伴います。一回の航海で、船員の半分以上が壊血病で亡くなることも珍しいことではありませんでした。

野菜を使った食事で予防につなげる

キャプテン・クックも、他の航海者と同じように、壊血病をどうすれば予防できるのか考えます。そこで、壊血病に効くと思われるさまざまな食材を船に乗せて実験。そこで、キャベツをゆでてお酢につけたザワークラウトが予防につながることを発見します。

当時のヨーロッパでは野菜を積極的に食べる習慣がありません。そのため船員たちもザワークラウトを食べるのを嫌がります。そこでクックは自らそれを積極的に食べるように。それを見てみんなが食べるようになり、壊血病を一人も出さずに航海を終えることに成功しました。

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第三回の航海でクックが船員との仲が悪化した一因としてセイウチを食べるのを強要したというものがある。実は、野菜がとれない極寒の地では、セイウチは貴重なビタミン源。船員が嫌がったものの、健康を維持するためにクックの考えは正しかったのかもしれない。

キャプテン・クックは大航海の食事を変えた

キャプテン・クックがザワークラウトを使って壊血病の予防に成功したことから、その後の船乗りの食事は一気に変わります。乗船中、キャベツをバリバリかじる姿も見られるようになりました。また、イギリス海軍では、キャベツに加えてライムをかじることも習慣化。ずっとライムをかじっていることからイギリス水兵を「ライミー」と呼ぶ習慣も。悲惨な最期をとげたキャプテン・クックですが、海に対する強い憧れと豊富な知識は、その後も多くの弟子に引き継がれていきます。

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