
その2「自任」
「自任」は、自分がそれにふさわしい能力、資格などをもっていると思いこんでいることを指します。自分が思っている、というニュアンスが強いです。
その3「自負」
「自負」は、自分の才能や能力、学問、業績などがすぐれていると信じて誇ること。他から見てどうであろうとも、自分自身がすぐれていると信じ、それを頼みとして誇る場合に使います。「自任」が「自分が思っている」という点が強調されるのに対し、より「責任感」というニュアンスが込められる表現です。「矜恃」とはほぼイコールという解釈で間違いないでしょう。必ずしも態度に出すものではないので、「矜持」ではないですね。
「矜恃」の対義語は?

image by iStockphoto
「自らを誇りに思う」というニュアンスの反対が「自らを恥じる」もしくはその状態であると言えるでしょう。したがって、そのような意味合いの「卑屈」「己を恥じ入る」などといった表現があてはまります。
その1「卑屈」
「卑屈な態度をとる」「重役相手とはいえ、あまり卑屈になるな」といったように、「どうせ自分なんか」といった曲がった心象や態度を指す言葉です。本人に自覚が無い場合もありますが、いずれにせよ自分に自信がある状態からはかけ離れていますね。
その2「(己を)恥じ入る」
「卑屈」よりはストレートに自身の不適切な発言・行動や無知を受け入れた上で「恥ずかしいなあ」となっている状態を表すものです。謝りつつ恥を感じている、というニュアンスがありますね。
\次のページで「「pride」」を解説!/