理科生物細胞・生殖・遺伝

対立形質とは?キーワードは優性と劣勢!遺伝の秘密を科学館職員がわかりやすく解説!

今回のテーマは「対立形質」です。

親から子へと個体の特徴を形質と言い、この形質を伝えるのが遺伝子です。遺伝子には特徴として現れやすい優性遺伝子と、現れにくい劣性遺伝子がある。このふたつの遺伝子の情報が同時に現れることがなく、このように優性と劣性の対になった形質のことを「対立形質」という。例えばひとりの人間の血液型がA型とO型の両方であることはないな。しかし、A型の人物はA型とO型の両方の遺伝子を持っている場合がある。A型は優性遺伝であり、劣性遺伝のO型と一緒にあると優性遺伝子であるA型が発現するからです。今回は「優性」、「劣性」もキーワードとなるぞ。

それでは「対立形質」について科学館職員のたかはしふみかが解説するぞ。

ライター/たかはし ふみか

不思議な現象を解明する理科が好きで理系に進んだリケジョ。日々勉強中の科学館職員。わからないことはとがあればネット検索も百科事典でも調べる。

対立形質とは?

対立形質」とはどんなものでしょうか?とコトバンクで調べると対立形質とは「優性と劣性の関係にある対になった形質。これはそれぞれ優性遺伝子、劣性遺伝子という対立遺伝子 (または対立因子) によって決定される。」と書かれています。

ここでまず、遺伝子の優性と劣性の意味から確認していきましょう。生物の特徴である形質は遺伝子によって伝えられます。遺伝子の優性、劣性とは現れやすさのことです。遺伝子学の優劣とは発現するのはどちらか、という事でありどちらの遺伝子の方が優れているのかということではありません。

親子と遺伝子

親子と遺伝子

image by Study-Z編集部

遺伝について性別を例に考えてみましょう。有性生殖で増える生物は、父親と母親それぞれから遺伝子を受け継いでいます。なぜ性別が男性と女性の2種類なのかというと、性別にかかわる遺伝子にはXとYの2種類があり、男性なら(X、Y)、女性なら(X、X)と決まっているからです。そしてXしか持たない母親から受け継ぐ遺伝子は必ずXですが、父親から受け継ぐのはXとYのどちらかは決まっていません。父親から受け継いだのがXの場合は女子、Yなら男子となります。両親からそれぞれ遺伝子を受け継いでいる、ということを覚えてくださいね。

親から子へと受け継がれる遺伝子についてはこちらの記事を参考にしてください。

\次のページで「血液型から考える「対立形質」」を解説!/

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