
端的に言えば新天地の意味は「新しい世界」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は、ロシアで2年間日本語教師として働いた大学院生の「むかいひろき」を呼んです。一緒に「新天地」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間日本語教師として働いた経験を持つ大学院生。その経験を活かし、「言葉」について分かりやすく解説していく。
「新天地」の意味は?
「新天地」には、次のような意味があります。
新しい世界。新しい活躍の場所。「―を求めて海を渡る」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「しん‐てんち【新天地】」
「新天地」は、「新しい世界」や「新しい活躍の場所」を意味する言葉です。
ビジネスシーンでは転職や異動、転勤、退職の際によく使われます。スポーツの世界では、選手の移籍の時に使われることが多い表現です。
「新しい環境で頑張る」といったプラスのニュアンスを持った文章で使用されます。
「新天地」の語源は?
次に「新天地」の語源を確認しておきましょう。
「天地」という言葉には「世界」「世の中」という意味があります。そこに「新」の字を組み合わせて、「新しい世界」という意味の単語にしたのが「新天地」という言葉です。
「新天地」という言葉の歴史は意外と短く、一説には明治時代に生まれた言葉だと考えられています。
1886年の徳富蘇峰の『将来之日本』という作品には「されば今日の我が清鮮爽快なる日本の新天地に於てすら」という記述があり、これが現在に残る文献での初出というのが通説です。
\次のページで「「新天地」の使い方・例文」を解説!/