この記事では「随時」随時について解説する。

端的に言えば随時の意味は「いつでも」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「随時」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/AYA

長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「随時」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。

「随時」の意味や語源・使い方まとめ

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「随時募集中」というフレーズ、アルバイトの募集などでたまに見かけませんか?何となく言っている事は分かる気がしますね。では、ビジネスで「随時連絡をくださいね」と言われたらどうでしょう?「いつでも連絡OKなのかな」と思ってしまった人は要注意です。あいまいなニュアンスで捉えていた人にも分かるように、しっかりと解説していきますね。

それでは早速「随時」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「随時」の意味は?

「随時」には、次のような意味があります。

1.適宜な時に行うさま。その時々。
2.日時に制限のないさま。好きな時にいつでも。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「随時」

「随時」は「ずいじ」と読みます。「ときどき」「いつでも」という意味で、意味だけを見るとラフな印象ですが、ビジネスシーンにおいては「その時々の状況に合わせて」「いつでも臨機応変に」といったニュアンスで用いられますよ。端的に言うと「非定型・不定期」であり、分かりやすく例を挙げると、「随時更新」は「定期的な更新ではありませんが、必要に応じて更新します」といった意味になります。

「随時」の語源は?

次に「随時」の語源を確認しておきましょう。

「随時」の「随」には、「したがう」「成り行きにまかせる」などの意味があります。「時」は「じ」と読むとき「特定の時間」を指すので、2つ合わせて「時にしたがう」といった意味になりますよ。

\次のページで「「随時」の使い方・例文」を解説!/

「随時」の使い方・例文

「随時」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.消耗品は随時交換して下さい。
2.随時ホームページを更新します。
3.質問は随時受け付けています。

では、例文を詳しく見ていきましょう。

例文の1つ目は「その時々の状況に合わせて」という意味ですね。

例文2つ目は「随時更新する」つまり更新する側を主体に考えて、「こちらのタイミングで必要に応じて更新しますよ。」という意味になります。

そして例文3つ目は、「こちらはいつでも対応できるよう準備をしているので、あなたのタイミングでどうぞ」と捉えても問題はありません。ですが「随時」には「日時に制限がない」ので極端な言い方をすると「質問はいつでも受け付けますが、対応もこちらのタイミングでしますよ。」という意味も含まれます。

大事なポイントとして、必ずしも「365日24時間OK」という訳ではなく、こういった場合でも営業時間内にするという配慮は、ビジネスマナーとして心得ておきましょう。

「随時」の類義語は?違いは?

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次に「随時」と同じ意味を持つ言葉を見てみましょう。

「都度」

「都度」は、「つど」と読み「毎回」「そのたびごと」の意。「全て」という意味の「都」と、回数を表す「度」の組み合わせで、物事に対する「頻度」の多さを表しています。「報告は都度お願いします」と言われた時は「事あるごとに報告してください」の解釈になりますよ。

\次のページで「「逐一」」を解説!/

「逐一」

「逐一」は、「ちくいち」と読み、「いちいち」「何から何まで全て」の意。「逐一報告して下さい」は、「あった事全て1つ残らず報告してください」という意味になります。こちらは「都度」よりもさらに細かく「内容を漏らすことなく」の意味が強い言葉ですよ。簡潔さよりも全容を重視する言葉ですね。

「適宜」

「適宜」とは、「状況によく合っているさま・各自の判断で行動を取るさま」の意。「随時」は日時の制限がなく臨機応さや自由度が高いのに対して、「適宜」は状況に応じた各自の判断が求められるところが大きな違いです。判断能力も問われるので、「随時」ほど使うシーンは多くないかもしれませんね。

「随時」の対義語は?

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「随時」には、どんな対義語があるのでしょうか。時間がポイントとなりそうですね。一緒に見ていきましょう。

「定期」

「随時」の対義語は「定時」です。

「随時」は日時の制限はなく「その時々の状況に合わせて臨機応変に」でしたね。「定時」は「定まった時」と書き「一定の時刻」「一定の時期」を表す言葉なので、「随時」の対義語といえるでしょう。

「随時」の英訳は?

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「随時」は似たニュアンスも多い言葉なので、英語で表現するのは難しそうですが、一緒に見ていきましょう。

「as needed 」

「随時」は、そのニュアンスからさまざまな英語表現ができる言葉です。

「随時」だけなら「as needed」と言い表せますよ。「随時更新」は「We will update the information as needed」となり「私たちは情報を随時アップデートします。」という表現になりますよ。

他にも「いつでも」と検索すると「From time to time」と出ますね。「at any time」でも同じ意味になります。この2つは比較的合わせやすいフレーズで、例えば「随時募集中」は「Anyone can apply at any time」と表現できますよ。

このように「随時」には意味の分だけさまざまな英語表現が可能な言葉になります。

\次のページで「「随時」を使いこなそう」を解説!/

「随時」を使いこなそう

この記事では「随時」の意味・使い方・類語などを説明しました。

色んな場面で目にする「随時」という言葉ですが、類義語も多く使い分けが難しいのもこの言葉。もう一度整理すると「随時」は日時の制限がなく「いつでも臨機応変に」でしたね。「必要に応じて」の意味が同じの「適宜」は、「総合的な判断」が求められる時に使う言葉なので、そこに責任が伴います。従って仕事を覚えたての人などが使うには、適さない場合があるので注意しましょう。

類義語に挙げた「都度」や「逐一」は、「随時」よりも明確に「頻度」を表す表現なので、混乱することはないと思いますが、ビジネスシーンではよく使われる言葉なので、併せて押さえておくと仕事にも役立つでしょう。

" /> 「随時」の意味や使い方は?例文や類語を読書好きWebライターがわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

「随時」の意味や使い方は?例文や類語を読書好きWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「随時」随時について解説する。

端的に言えば随時の意味は「いつでも」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「随時」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/AYA

長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「随時」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。

「随時」の意味や語源・使い方まとめ

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「随時募集中」というフレーズ、アルバイトの募集などでたまに見かけませんか?何となく言っている事は分かる気がしますね。では、ビジネスで「随時連絡をくださいね」と言われたらどうでしょう?「いつでも連絡OKなのかな」と思ってしまった人は要注意です。あいまいなニュアンスで捉えていた人にも分かるように、しっかりと解説していきますね。

それでは早速「随時」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「随時」の意味は?

「随時」には、次のような意味があります。

1.適宜な時に行うさま。その時々。
2.日時に制限のないさま。好きな時にいつでも。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「随時」

「随時」は「ずいじ」と読みます。「ときどき」「いつでも」という意味で、意味だけを見るとラフな印象ですが、ビジネスシーンにおいては「その時々の状況に合わせて」「いつでも臨機応変に」といったニュアンスで用いられますよ。端的に言うと「非定型・不定期」であり、分かりやすく例を挙げると、「随時更新」は「定期的な更新ではありませんが、必要に応じて更新します」といった意味になります。

「随時」の語源は?

次に「随時」の語源を確認しておきましょう。

「随時」の「随」には、「したがう」「成り行きにまかせる」などの意味があります。「時」は「じ」と読むとき「特定の時間」を指すので、2つ合わせて「時にしたがう」といった意味になりますよ。

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