みんなは惑星と言われたら何を思い浮かべる?まずは地球でしょう。ではその次はなんだ?太陽から近い順に水星、金星と思い浮かべる奴が多いでしょう。もしかしたら好きな順に思い浮かべる奴もいるかもしれないし、大きい順に思い浮かべる奴もいるかもしれない。

惑星にはいろいろな特徴がある。今回はいろいろな順に惑星を並べ、その特徴を確認する。惑星を紹介し解説するのは天体についてまだまだ勉強中の科学館職員、たかはしふみかです。

ライター/たかはし ふみか

プラネタリウムが好きな科学館職員。ただし、夜空で見つけられるのはオリオン座くらい。いつか望遠鏡片手に星座の名前を言えるようになりたいがまだまだ無理そう。

太陽系の惑星はいくつ?その名前は?

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最初に太陽系にある惑星について確認しましょう。

なお、そもそも惑星とは?という方やその名前の由来についてもっと知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。

太陽系には8つの惑星があります。まずは太陽からの距離が近い順に太陽系の惑星の名前を確認していきましょう。

太陽

 水星:もっとも太陽に近い惑星
 金星:地球の姉妹星と言われる惑星
 地球:生命があふれる惑星
 火星:酸化鉄によって赤く見える惑星
 木星:最も大きな惑星
 土星:惑星の周りにあるわっかが特徴
 天王星:自転軸が寝ている、変わった惑星
 海王星:最も遠い惑星

惑星はこの8つですが太陽系には他に、準惑星や小惑星があります。この準惑星である冥王星は元々は惑星とされていました。しかし、2006年に惑星の定義ができ新たにできた準惑星に分類したのです。

\次のページで「太陽系の惑星を並べてみよう」を解説!/

太陽系の惑星を並べてみよう

それでは太陽系の惑星を色々なジャンルで並べてみましょう。

大きさで並べる太陽系の惑星

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太陽系の惑星を直径、重さ、密度のジャンルでそれぞれ並べてみましょう

直径順に太陽系の惑星を並べると、次の順番になります。比較のため、惑星ではないですが太陽も入っているので注意して下さい。

太陽:1,392,000㎞
木星:142,984㎞
土星:120,536㎞
天王星:51,118㎞
海王星:49,244㎞
地球:12,756㎞
金星:12,103㎞
火星:6,794㎞
水星:4,879㎞

直径で比べると最も大きな惑星である木星でさえ、太陽の10分の1くらいしかありません。いかに太陽が大きいかわかりますね。地球と金星はほとんど同じくらいの大きさです。火星より太陽寄りの惑星と、木星より太陽から離れた惑星で半径が大きく異なっていますね。これは火星より太陽側にある惑星が地球型惑星、木星よりも遠い惑星が木星型惑星と異なった種類の惑星だからです。

次に重さで比べてみましょう。

太陽:2.00×1030kg
木星:1.90×1027
土星:5.69×1026
海王星:1.02×1026
天王星:8.68×1025
地球:5.97×1024
金星:4.87×1024
火星:6.42×1023
水星:3.30×1023

多少入れ替わっているところもありますが、直径と質量の順番は似ています。大きいと重たい、とイメージしやすいですね。

それでは今度は密度で比較します。

\次のページで「衛星の数で並べる太陽系の惑星」を解説!/

地球:5,514kg/m3
水星:5,427㎏/m3
金星:5,200kg/m3
火星:3,933kg/m3
海王星:1,638kg/m3
太陽:1,411kg/m3
木星:1,326kg/m3
天王星:1,320kg/m3
土星:700kg/m3

密度で見ると、先ほどの直径や重さとは違うランキングとなっています。密度部門のトップはなんと地球でした。そして意外なことに密度に関しては、太陽は下から数えた方が速いのです。これは先程ちらっと出てきた惑星の種類の違いが関係しています。火星より太陽側に位置する惑星は地球型惑星というのです。これらの惑星の成分は岩石と金属となっています。一方、木星より外側に位置する惑星は木星型惑星というのです。木星型惑星の成分は水素やメタンなどのガスやメタンやアンモニアなどの氷となっています。

岩石、金属と気体、氷では明らかに岩石や金属の方が密度が大きいですね。しかし、木星型惑星はあまりにも大きいため、密度が小さいにもかかわらず質量がずっと大きくなっているのです。

衛星の数で並べる太陽系の惑星

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地球の衛星といえば月です。地球以外の惑星にも衛星はあります。今度は衛星の数でランキングをしてみましょう。

土星:82
木星:79
天王星:27
海王星:14
火星:2
地球:1
水星、金星:0

太陽系には準惑星のものを含め214個の衛星が確認されています(2019年時点)。土星、木星がたくさんの衛星を持つ一方、水星と金星は衛星を持っていません。なお、土星には本当に存在しているか確認中の衛星があと3つあるため、今後85個となるかもしれません。

公転・自転のスピードで並べる惑星

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地球は365日かけて1回公転(太陽の周りを回転すること)し、24時間で1回自転(惑星が地軸を中心に回転すること)しています。今度は公転と自転の周期を比べてみましょう。

公転

 水星:約88日
 金星:約225日
 地球:365日
 火星:約687日
 木星:約12年
 土星:約30年
 天王星:約84年
 海王星:約165年

自転

 木星:約9時間55分
 土星:約10時間14分
 海王星:約16時間
 天王星:約17時間
 地球:24時間
 火星:約24時間30分
 水星:約58日15時間30分
 金星:約117日

公転の速度は、太陽から遠いほどかかる時間が長くなっています。特に火星は2年かからないくらいで太陽の周りを1周しますが木星はその6倍、土星は木星の2倍以上とどんどん長くなっていますね。

一方、自転の周期は水星は2か月程度、金星は4か月程度もかかっています。地球と火星はほぼ同じくらいの時間で自転し、最も自転速度の速い木星は半日もかからずに1回自転をしているのです。

太陽系の惑星についてのまとめ

太陽系の惑星についてのまとめ

image by Study-Z編集部

太陽系の惑星の個別のデータは上の表のようになります。

その惑星が太陽の側にあるのか遠くにあるのか、その成分は何かということによって惑星の特徴が異なることが分かりますね。

太陽系の惑星の意外な順番

太陽系をいろいろなランキングで並べると、惑星の特徴が見えてきましたね。地球型惑星の火星と木星型惑星の木星の間で大きな違いはありますが、基本的に隣り合う惑星は似た性質となっています。例えば地球と金星の直径はほとんど一緒ですが、自転に関しては地球と火星がほとんど一緒です。

個別で特徴を覚えるのは大変ですが、隣り合う惑星や地球型・木星型に注目すると傾向が見えてきます。太陽系の惑星全体の特徴を確認してみるといいですね。

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地学宇宙理科

太陽系の惑星を順番に並べると?一番大きい惑星はどれ?科学館職員が惑星についてわかりやすく解説

みんなは惑星と言われたら何を思い浮かべる?まずは地球でしょう。ではその次はなんだ?太陽から近い順に水星、金星と思い浮かべる奴が多いでしょう。もしかしたら好きな順に思い浮かべる奴もいるかもしれないし、大きい順に思い浮かべる奴もいるかもしれない。

惑星にはいろいろな特徴がある。今回はいろいろな順に惑星を並べ、その特徴を確認する。惑星を紹介し解説するのは天体についてまだまだ勉強中の科学館職員、たかはしふみかです。

ライター/たかはし ふみか

プラネタリウムが好きな科学館職員。ただし、夜空で見つけられるのはオリオン座くらい。いつか望遠鏡片手に星座の名前を言えるようになりたいがまだまだ無理そう。

太陽系の惑星はいくつ?その名前は?

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最初に太陽系にある惑星について確認しましょう。

なお、そもそも惑星とは?という方やその名前の由来についてもっと知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。

太陽系には8つの惑星があります。まずは太陽からの距離が近い順に太陽系の惑星の名前を確認していきましょう。

太陽

 水星:もっとも太陽に近い惑星
 金星:地球の姉妹星と言われる惑星
 地球:生命があふれる惑星
 火星:酸化鉄によって赤く見える惑星
 木星:最も大きな惑星
 土星:惑星の周りにあるわっかが特徴
 天王星:自転軸が寝ている、変わった惑星
 海王星:最も遠い惑星

惑星はこの8つですが太陽系には他に、準惑星や小惑星があります。この準惑星である冥王星は元々は惑星とされていました。しかし、2006年に惑星の定義ができ新たにできた準惑星に分類したのです。

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