この記事では「ディテール」について解説する。

端的に言えば「ディテール」の意味は「詳細」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「ディテール」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「ディテール」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ディテール」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ディテール」の意味は?

「ディテール」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.全体の中の細かい部分・細部・また、建築物などの詳細

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ディテール」

「ディテール」とは、「細かい部分・詳細・末端部分」の意。「ビジネス・建築・美術・ファッション」という様々な分野で使われているカタカナ語です。では、分野ごとに意味をご紹介しますね。

ビジネス分野では「予定」・「スケジュール」・「あるプロジェクトの詳細」という意味で使われていますよ。詳しいスケジュールやプロジェクトの詳細というニュアンスですね。建築分野では「設計の詳細図」のこと。どのようなインテリアを部屋に使うかや部屋の設計図やキッチンの配置や構造などを示すときに使います。美術分野においては「作品の細かい部分・仕上げの部分」の意。絵画や彫刻のような美術作品の完成にはとても細かい作業が必要ですよね。この細かい最終段階の作業を「ディテール」と呼びますよ。ファッション分野では「ボタンや襟、ポケットの形などの細かい部分」を示しています。また、バッグや靴、帽子などの小物を「ディテール」と呼ぶこともありますよ。

分野によって意味が異なる興味深い言葉ですね。全ての意味を理解し使いこなせるようになりたいですね。

「ディテール」の語源は?

次に「ディテール」の語源を確認しておきましょう。カタカナ語の「ディテール」は英語の「detail」が由来しているとされていますよ。

「detail」の「de」は接頭辞と呼ばれ「離れる」や「外へ」という意味があります。「tail」は「切ること」の意。「 物事を細かく切り離したもの」が派生して「詳細・細部」という意味になったとされていますよ。言葉の成り立ちを学ぶ際は接頭辞に注目してみましょう。

\次のページで「「ディテール」の使い方・例文」を解説!/

「ディテール」の使い方・例文

「ディテール」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.上司から新製品の販売スケジュールのディテールが知りたいと言われ書類をまとめている。
2.Aさんのリフォームのディテールが完成したので明日確認してもらう予定だ。
3.この肖像画は髪の毛一本一本というデティールまで完璧に再現されている。
4.このジャケットはボタンや襟のデザインがおしゃれで、ディテールにこだわりを感じる。

「ディテール」の使い方を4つの項目に分けて説明しますね。1つ目は「ビジネスにおけるディテール」です。ここでは「スケジュールの詳細」という意味で使われていますよ。新しい製品の販売までのスケジュールを確認する場面ですね。

2つ目は「建築分野でのディテール」です。ここでは「リフォームの設計図」を表していますね。どのようにリフォームするのかという設計図が完成しお客様に確認してもらう場面を示していますよ。3つ目は「美術分野でのディテール」です。ここでは「肖像画の細部」のことですね。髪の毛一本一本まで丁寧に描かれている様子が伺えますね。4つ目は「ファッション分野でのディテール」です。ここでは「ジャケットの細かな部分」を示していますね。襟やボタンという細かなところまでこだわった素敵なジャケットであることが感じられますね。

このように、バラエティーに富んだ使い方ができる「ディテール」。あなたもいろんなシーンで使ってみて下さいね。

「ディテール」の類義語は?

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「ディテール」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「ポイント」

「ディテール」の類義語には「ポイント」が考えられるでしょう。ここでの「ポイント」とは、「 要点。肝所(かんどころ)」の意。

「ディテール」と「ポイント」は「細かな一部分」という意味では共通していますが、「ポイント」は「重要な点のみ示している」というニュアンスです。「チェックポイント」・「セールスポイント」・「アピールポイント」という言葉を普段の生活で耳にしたことがあるかもしれませんね。会議や就職活動の面接などで使われる機会が多いでしょう。

\次のページで「「ディテール」の対義語は?」を解説!/

「ディテール」の対義語は?

「ディテール」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。関連する語句を一緒に確認しましょう。

「アウトライン」

「ディテール」の対義語には「アウトライン」が考えられるでしょう。アウトラインとは、ビジネス分野では「あらまし・大要・概要」の意。美術分野においては、文字やイラストの「輪郭」の意味をしています。英語では「outline」ですね。

ビジネスの分野では特に広く使われる言葉であり「仕事のアウトライン」・「企画のアウトライン」という使い方が多いでしょう。「仕事の概要」・「企画の要点」という意味を示していますよ。また、「会議のアウトライン」と表現される場合は「目次」や「見出し」を示していますよ。使い方をマスターして下さいね。

「ディテール」の英訳は?

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カタカナ語の「ディテール」は英語でも「ディテール」なのでしょうか。キーワードとなる単語をチェックしましょう。

「detail」

カタカナ語の「ディテール」は英語で「detail」です。「detail」とは、名詞では「細部・細部の描写・枝葉のこと・つまらないこと・分遣隊」の意。動詞では「詳細に述べる・列挙する・細部の装飾をする」を示しています。カタカナ語の「ディテール」と同じく「細部・細かい部分」という意味の他に「つまらないこと」という意味があること特徴でしょう。

使い方を例文から学びましょう。例文1は「in detail」というイディオムを使っています。「in detail」とは「詳しく・詳細に」の意。とてもよく使われるイディオムです。しっかり覚えておきましょう。

例文2は「動詞としてのdetail」です。ここでは「詳細に述べる」という意味を示していますよ。名詞と動詞。それぞれの意味で使いこなせるようになりましょう。

1.I want to learn about Japanese traditional culture in detail.
(私は日本の伝統文化について詳しく学びたい。)

2. I detailed a new plan to my boss.
(私は上司に新しい計画を詳しく説明した。)

\次のページで「「ディテール」を使いこなそう」を解説!/

「ディテール」を使いこなそう

この記事では「ディテール」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたはおしゃれに興味はありますか。細部までこだわりぬいて作られたスーツやかばんなど。こだわりが感じられる服や小物などを身にまとうと心がウキウキしますよ。ぜひ、おしゃれを楽しむ生活を送ってみて下さいね。

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国語言葉の意味

「ディテール」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

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端的に言えば「ディテール」の意味は「詳細」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「ディテール」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「ディテール」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ディテール」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ディテール」の意味は?

「ディテール」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.全体の中の細かい部分・細部・また、建築物などの詳細

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ディテール」

「ディテール」とは、「細かい部分・詳細・末端部分」の意。「ビジネス・建築・美術・ファッション」という様々な分野で使われているカタカナ語です。では、分野ごとに意味をご紹介しますね。

ビジネス分野では「予定」・「スケジュール」・「あるプロジェクトの詳細」という意味で使われていますよ。詳しいスケジュールやプロジェクトの詳細というニュアンスですね。建築分野では「設計の詳細図」のこと。どのようなインテリアを部屋に使うかや部屋の設計図やキッチンの配置や構造などを示すときに使います。美術分野においては「作品の細かい部分・仕上げの部分」の意。絵画や彫刻のような美術作品の完成にはとても細かい作業が必要ですよね。この細かい最終段階の作業を「ディテール」と呼びますよ。ファッション分野では「ボタンや襟、ポケットの形などの細かい部分」を示しています。また、バッグや靴、帽子などの小物を「ディテール」と呼ぶこともありますよ。

分野によって意味が異なる興味深い言葉ですね。全ての意味を理解し使いこなせるようになりたいですね。

「ディテール」の語源は?

次に「ディテール」の語源を確認しておきましょう。カタカナ語の「ディテール」は英語の「detail」が由来しているとされていますよ。

「detail」の「de」は接頭辞と呼ばれ「離れる」や「外へ」という意味があります。「tail」は「切ること」の意。「 物事を細かく切り離したもの」が派生して「詳細・細部」という意味になったとされていますよ。言葉の成り立ちを学ぶ際は接頭辞に注目してみましょう。

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