・新店舗はユニークなサービスが人気となり新聞に取り上げられ、外食産業の中で脚光を浴びた。
「風靡」
「風靡」は「ふうび」と読みます。「風靡」とは、強い風が吹くと草が、広い範囲にわたってなびき従うことを例えにして、多くの人をある方向に従わせることを表した言葉です。「一世を風靡する」と言う表現を聞いたことがあるでしょう。「一世」とは世の中のことですから、世の中を全て同じ方向に向かわせる、つまり、大ブームを起こす、と言う意味なのです。「席巻」も、たいへんな勢いで広まっていく、と言う意味を持ちますから、大ブームをおこすと言う意味合いの「風靡する」も類義語としてふさわしいですね。
「風靡」の使い方も、例文で確かめてみましょう。
・このアニメは、放映当時いろいろな世代の人に愛され、一世を風靡した。
「日の目を見ない」
「日の目を見ない」は「日の目を見る」の否定形です。「日の目を見る」は、日陰から日の光にあたることを例えにして、埋もれていた物や人が、世に認められるようになることですので、否定形の「日の目を見ない」は、物事が注目されず、埋もれたままになっている、と言う意味になります。よって、「席巻」を世の中の注目を浴び勢いよく広まっていくという意味で用いた場合には、「日の目を見ない」が対義語としてふさわしいでしょう。
では、「日の目を見ない」の使い方も、実際の例文で見てみましょう。
・今の時代、面白い動画を気軽に世界に発信できるようになったが、あなたの芸はちっとも日の目を見ないね。
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