この記事では「エンターテイメント」について解説する。「エンターテイメント」はいろいろな所で出てくる言葉です。老若男女問わず知っているやつも多いでしょうし、比較的誤解もされにくい。しかし派生語や類義語について誤解されやすい言葉でもあるから、合わせて確かめておいた方が安心して使えるぞ。元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んです。一緒に「エンターテイメント」の意味や派生語、類義語などを見ていきます。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「エンターテイメント」ってどういう意味?

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「エンターテイメント」の意味は以下の通りです。

人々を楽しませる娯楽やサービスのこと。 ショー、楽しみ、息抜き、気分転換などが類語とされる。エンターテイメントの語源はラテン語で「一緒に」という意味のinterと「維持する」という意味の tenere を組み合わせたものだと言われている。日本だと「娯楽を提供する」という意味も持つが、海外では「自分が楽しむためにある娯楽」を指す場合がある。

出典:Weblio辞書「エンターテイメント 意味」

意味としては上記の通り、人々を楽しませる娯楽やサービスのことです。やや細かい意味合いとして、演芸や余興、ショーなどを示している場合もあります。

意味のポイントとして、「人を熱狂的に楽しませる」ものであること。そして、「楽しむ対象がそれなりの人数であること」が挙げられます。このポイントがずれた場合、「エンターテイメント」はやや不適切な言葉になってしまうので注意してください。

「エンターテイメント」の使い方

「エンターテイメント」の使い方は以下の通りです。

1.たまには「エンターテイメント」を楽しむのも悪くない。
2.いまや「エンターテイメント」事業は、わが社にとって欠かせないものとなった。
3.彼の見事な動きは、一種の「エンターテイメント」のような気すら起こる。

\次のページで「「エンターテイメント」から派生する言葉」を解説!/

いずれも、意味するところは「娯楽」ということになります。上述しましたが、娯楽の中でも特に大勢が楽しめるような娯楽・サービスを示しているわけです。「エンターテイメント」は現代において産業のひとつでもあるため、実はビジネスシーンでの使用頻度もそれなりに多い言葉となります。

「エンターテイメント」から派生する言葉

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「エンターテイメント」には日本で定着している派生語も多くあります。しかし、それぞれについて「エンターテイメント」とどこが違うのか?あるいは同じ意味なのか?ということまではっきり知っている人は多くないでしょう。あやふやなままなんとなく読み書きするよりも、自分の中できっちりと整理すれば自信を持って言葉を使えます。

その1:「エンターテイナー」って何する人?

「エンターテイナー」とは、「エンターテイメント」を客に提供する人のことです。たとえ本人にそのつもりはなくとも、大勢の人を沸かせて喜ばせることができる人は「エンターテイナー」と言えるでしょう。あくまで「エンターテイメント」を行う側であり、楽しんでいる側のことを「エンターテイナー」とは言わないので注意しましょう。

その2:「エンタメ」って何?

「エンタメ」は日本で生まれた単語であり、意味としては「エンターテイメント」と全く同じです。「エンターテイメント」は元々英語であり、日本においてはカタカナで「エンターテイメント」と呼ばれるようになりました。これが更に略されて、「エンタメ」と言われるようになりました。ただ短くなっただけであり、別の言葉というわけではありません。

\次のページで「その3:「エンターテインメント」は間違いなの?」を解説!/

その3:「エンターテインメント」は間違いなの?

「エンターテイ"ン"メント」という言葉があります。「エンターテイメント」のイとメの間に"ン"が入った言葉ですが、これは「エンターテイメント」と同様の意味です。

エンターテイメントは英語であり綴りは「entertainment」ですが、このiとmの間に入っているnはやや小さめに発音されます。結果として、日本人の耳には聞こえるときと聞こえないときがそれぞれ発生してしまい、2つの読み方が出来てしまったのです。よって、「エンターテイメント」と表記するのが一般的ではありますが、「エンターテインメント」という表記が間違いというわけでもありません。

「エンターテイメント」の代表的な類義語とは?

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「エンターテイメント」の類義語には、娯楽/楽しみ/サービス/演芸/ショーなどさまざまな類義語があります。「エンターテイメント」は前後の文脈によって示す意味の範囲が大きく変わるので、類義語も比較的多い言葉です。その中でも、扱いに注意が必要と思われるものを抜粋し、解説します。

その1「レクレーション」:リラックスやリフレッシュが目的

「レクレーション」はしばしば「エンターテイメント」と混同される言葉ですが、区別のポイントは楽しんでいる人間の心持です。「エンターテイメント」は客側の興奮や高揚を誘うような、感情を煽るような娯楽を指しています。対して「レクレーション」は、娯楽ではあるものの目的は主にリラックスやリフレッシュです。感情を激しく揺さぶる楽しみと、ゆったりと穏やかな気持ちで楽しむ娯楽で、楽しみ方の種類がまったく異なっています。

その2「アミューズメント」:一人~小規模向け

「アミューズメント」という言葉も、しばしば「エンターテイメント」と混同されます。こちらの場合区別のポイントは、楽しむ人間の規模です。

「アミューズメント」は「エンターテイメント」に比べて小規模向けであり、一人用の娯楽まで範囲に含まれます。カラオケやパチンコ、ゲームなどは、いずれも大人数で楽しむことはまれであり、「アミューズメント」の範囲です。このような娯楽施設を「エンターテイメント施設」と呼ばず、「アミューズメント施設」と呼ぶのは、これが理由となっています。

その3「パフォーマンス」:演技や芸事

「パフォーマンス」は演技や芸事を意味する言葉であり、「パフォーマー」はこれを行う人のことです。

「エンターテイメント」との最大の違いは、人が喜ぶかどうかとなります。例えば人を陥れるために、嘘をついたり演技をして見せたりした場合、演技を行っているので「パフォーマンス」とは呼べるでしょう。しかし、それによって誰も嬉しい気持ちにはなっていないため、娯楽には該当せず「エンターテイメント」と呼ぶことはできません。

人を楽しませる魅惑の「エンターテイメント」

「エンターテイメント」はシンプルな言葉ながら、実は細かいニュアンスまで決まっている単語でもあります。「この場合エンターテイメントを使うのは適切かな?」と使用に迷った際は、それが多くの人を笑顔にするためのものなのか?熱狂のひと時を提供できるようなものなのかを考えてみましょう。

仮に他の人にはそうでなかったとしても、自分にとって「これは沢山の人を笑顔にできる娯楽だ」と感じたのであれば、それは立派な「エンターテイメント」です。自信を持って使ってください。

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国語言葉の意味

娯楽なら何でも当てはまる?「エンターテイメント」の意味・派生語・類義語を言葉大好きライターがわかりやすく解説!

この記事では「エンターテイメント」について解説する。「エンターテイメント」はいろいろな所で出てくる言葉です。老若男女問わず知っているやつも多いでしょうし、比較的誤解もされにくい。しかし派生語や類義語について誤解されやすい言葉でもあるから、合わせて確かめておいた方が安心して使えるぞ。元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んです。一緒に「エンターテイメント」の意味や派生語、類義語などを見ていきます。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「エンターテイメント」ってどういう意味?

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「エンターテイメント」の意味は以下の通りです。

人々を楽しませる娯楽やサービスのこと。 ショー、楽しみ、息抜き、気分転換などが類語とされる。エンターテイメントの語源はラテン語で「一緒に」という意味のinterと「維持する」という意味の tenere を組み合わせたものだと言われている。日本だと「娯楽を提供する」という意味も持つが、海外では「自分が楽しむためにある娯楽」を指す場合がある。

出典:Weblio辞書「エンターテイメント 意味」

意味としては上記の通り、人々を楽しませる娯楽やサービスのことです。やや細かい意味合いとして、演芸や余興、ショーなどを示している場合もあります。

意味のポイントとして、「人を熱狂的に楽しませる」ものであること。そして、「楽しむ対象がそれなりの人数であること」が挙げられます。このポイントがずれた場合、「エンターテイメント」はやや不適切な言葉になってしまうので注意してください。

「エンターテイメント」の使い方

「エンターテイメント」の使い方は以下の通りです。

1.たまには「エンターテイメント」を楽しむのも悪くない。
2.いまや「エンターテイメント」事業は、わが社にとって欠かせないものとなった。
3.彼の見事な動きは、一種の「エンターテイメント」のような気すら起こる。

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