1.ファッション
アバンギャルドなファッション:最先端のファッション、独創的なファッション、斬新なファッション
2.芸術
前衛美術・前衛音楽:革新的な芸術
アバンギャルドはさまざまな分野で、「革新的」や「先駆け」という意味で用いられています。一般人には理解できない「難解さ」や「奇抜さ」などを持つものに対しても用いられるケースがあるため、『少し変わっている』とマイナスなイメージを持っている人もいるのです。ただ、基本は「時代の先駆け」という意味で、プラスのニュアンスですよ。
一方で、「前衛芸術運動」という意味を持つ言葉でもあるのです。20世紀前半に起こった芸術の革命を「前衛芸術運動」と言います。第一次世界大戦が終わった20世紀初めは、芸術運動がとても盛んに起こっていました。当時の価値観を否定する美術運動が世界中に広まったと言われています。ただ、その運動は1930年代の第二次世界大戦が始まったことによって、終わりを迎えたのです。
「アバンギャルド」の語源は?
次に「アバンギャルド」の語源を確認しておきましょう。
「アバンギャルド」は、フランス語「avant-garde」が由来です。もともとは軍事用語で「前衛部隊」という意味でした。それを、1825年にフランスのサン=シモン主義である社会主義者オランド・ロドリグという人が、芸術家の事を「アバンギャルド」と呼んだ事が起源と言われています。サン=シモン主義は、政治的・倫理的革新によって理想を実現化しようとする思想運動でした。自分の思想を広めるための先駆けとして、芸術家を活用しようという思惑があったのです。
「アバンギャルド」の使い方・例文
「アバンギャルド」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.ファッションショーでは、アバンギャルドなデザインに出会える。
2.あの人の芸術は、常にアバンギャルドだ。
3.これは、アバンギャルドで独特だな。
「アバンギャルド」は、ファッションに関連した内容で用いると、使いやすいかもしれません。「斬新な」「革新的な」「先駆けの」といった最先端の流行である事を表すことができます。
また、美術や音楽などの芸術に対しても、比較的よく使えますよ。
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