
3分で簡単可逆反応!どんな反応?不可逆反応とは?理系学生ライターがわかりやすく解説!
可逆反応は、化学反応の一種です。物理化学の基本的な内容の一つです。可逆反応の概念は、化学反応に関する考察をする際に不可欠なものになっている。今回は、可逆反応とは何かを解説するだけでなく、身近な事例を含めた可逆反応の具体例も紹介します。ぜひ、この機会に可逆反応についての理解を深めてくれ。
化学に詳しいライター通りすがりのぺんぎん船長と一緒に解説していきます。

ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。環境工学、エネルギー工学を専攻している。これらの学問への興味は人一倍強い。資源材料学、環境化学工学、バイオマスエネルギーなども勉強中。
1.不可逆反応と可逆反応

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この記事のメインテーマは、可逆反応です。可逆反応というのは、化学反応の分類の1つで、その対極に不可逆反応が存在します。そのため、可逆反応について理解するためには、不可逆反応についても理解する必要がありますよ。
この記事では、最初に不可逆反応と可逆反応の比較を行い、可逆反応についての理解を深めていきます。そして、その後に可逆反応の具体例をいくつか紹介しますね。具体例を学ぶことで、可逆反応の理論に対する理解も深まるはずです。
また、見慣れない用語や言葉が登場することがあるかもしれません。その際は、用語や言葉の定義を丁寧に確認しましょう。
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1-1不可逆反応とは?

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一般的な化学反応A+B→C+Dを考えます。物質AおよびBから、物質CおよびDが生成するという反応です。不可逆反応では、物質AおよびBが反応して、物質CおよびDに変化してしまうと、反応が逆戻りすることはありません。つまり、反応は右向きにのみ進行するということです。
ほとんどの不可逆反応では、反応物の安定性よりも生成物の安定性が十分に高くなっています。そのため、一度生成物が出来上がると、生成物が不安定な反応物に戻るのは、簡単ではなくなるのです。以上が不可逆反応の説明となります。
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