この記事では「無垢」について解説する。

端的に言えば「無垢」の意味は「純粋」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役学生ライターのタビビトを呼んです。一緒に「無垢」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/タビビト

現役の文学部学生ライター。学生生活の中で数多くの芸術関係の執筆を行い、小学生の頃から多種多様な書籍を読破してきた生粋の文科系。読書量に比例する文章力で日本語を分かりやすく説明していく。

「無垢」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「適宜」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「無垢」の意味は?

「無垢」には、次のような意味があります。

1.仏語。煩悩の穢れを離れて、清浄であること。
2.けがれなく純真なこと。うぶなこと。また、そのさま。
3.金・銀などがまじりけのないこと。
4.和服で、表裏同色の無地の共布で仕立てた長着。白無垢は婚礼衣装に、色無垢は略礼装に用いられる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「無垢」

「無垢」というと、「純粋無垢」つまり世間の穢れた部分を何一つ知ることもなく素直で心の綺麗な様子が一番に思い浮かぶのではないでしょうか。

確かに「無垢」には、2番目の意味のようにけがれていないことやうぶなことを表現することもありますが、そのほかにも名詞としての使い方や物質が純真であることなどを指す場合など、幅広く意味を表現します。

この機会に「無垢」の表現する範囲の全貌を知ることで、知見の幅を広めてみましょう。

「無垢」の語源は?

次に「無垢」の語源を確認しておきましょう。

無垢の語源は、「垢」にあります。「垢」は仏語で、「汚れたもの」という意味を表現する言葉です。人の皮脂についた汚れを、「手垢」と言ったりしますよね。「垢」は基本的に体を洗わずにいたり外で汚れた空気に触れて出てくるもので、もともと人間の体に付随してくるものではないので、「汚い」という印象があります。

「無垢」は、この様に共通認識で「汚い」という印象のある「垢」が「無い」ということですから、外の汚れを知らず、生まれたときのままの自然な姿という意味であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

\次のページで「「無垢」の使い方・例文」を解説!/

「無垢」の使い方・例文

「無垢」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.天然の木を伐採して素材のまま一枚の板に加工する無垢材を使ったフローリングは、何枚もの板を接着剤でくっつけて一枚の板にしている合板を使ったフローリングよりも肌触りが良く、部屋の湿度によって水分を吸収・放出する調湿作用という特徴もある。


2.話題映画で主演を演じてから人気が出て一躍有名人となったあの女優さんは、環境も責任の重さも一変した今もなお純粋無垢な部分は変わらないという極めて特殊な魅力を持っている。


3.この時計は金無垢なので少々価格がお高めの高級品ですが、手入れを怠らなければ一生物となることが可能な商品です。

4.結婚式で自分のお下がりの白無垢を着た娘の写真を見返していると、成長をしみじみと感じた。

例文の2番目は、一般的に多く用いられる使い方なので馴染み深いのではないでしょうか。うぶで世間の穢れた部分を知らないという精神的な純粋さを意味する言葉です。多くは子供や動物などに対して用いられる言葉ですが、子供心を忘れていない純粋な大人に対しても用いることがあります。この意味で「無垢」を使う場合、「無垢」だけでなく「純粋無垢」というように「純粋」も前に組み合わせることによって、より綺麗な心を強調することが出来るでしょう。

1.3.4番目の例文は、一般的にあまり馴染みのない使い方です。木材や金属、布などに対して混じりけが無く一つのものでできているという物質的な純粋さを表現します。「白無垢」は花嫁衣装などで耳にする機会が多いと思いますが、全体が無地で一つの色で作られている衣装の事です。木材や金属に関しても、余計な物が混じっていない素材のままの天然物を表現するということになりますね。

この様に、「無垢」は単体で用いるよりも「純粋無垢」や「白無垢」、「無垢材」、「金無垢」などと前後に名詞や熟語を組み合わせて用いられるということが多いです。

「無垢」の類義語は?違いは?

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「無垢」の類義語と言えば、「純粋」や「純白」、「純情」といった言葉がすぐ浮かびますよね。勿論それらの言葉で言い換えることが一番適していますが、今回はせっかくなので「無垢」の類語に当たる四字熟語を紹介したいと思います。

「天真爛漫」

「無垢」の類義語に当たる四字熟語とは、「天真爛漫(てんしんらんまん)」です。

無邪気で純粋な心を持った明るい性格を表現するこの言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。また、自分が実際に言われたことがあるという人も多いかもしれませんね。「天真爛漫」な人というのは、周囲の目を気にすることなく自分の思った通りに喜怒哀楽を表現したり心の内にある思いを隠すことなく素直に表現します。つまり、「恥」という穢れを知らない「無垢」な人ということですね。

精神的な面での「無垢」とは同じ意味を表現しますが、「天真爛漫な金属」というように物質的な純粋さには「天真爛漫」は用いないので注意しましょう。また、「無垢」よりも「天真爛漫」の方が少し「元気で明るい」という印象が強いです。

\次のページで「「無垢」の対義語は?」を解説!/

「無垢」の対義語は?

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「無垢」とは、精神的にも物質的にも純粋で生まれたままの自然な姿の物を表現する言葉でした。では、「無垢」の対義語とはどのような物なのでしょうか。早速見ていきましょう。

「煩悩」

「煩悩」とは、人間の心の奥底に眠る欲望や妄想のことを表現する言葉です。

仏教では、人間には108個の「煩悩」があると言われ、悩みの種は常に自分の「煩悩」から生まれると言われているのであまりいい印象ではありません。確かに何も知らない「純粋無垢」なままであれば欲望も妄想もでてこないので現状に満足して悩みも生まれませんよね。また物質的な純粋さについても、その反対の人工的に様々な物を混ぜて作っているものというのは、「安く金を手に入れたい」や「もっと柄をつけて華やかにしたい」というような人間の欲望から誕生したものです。

「煩悩」だらけだと人間は現状に幸せを感じることが一生できませんが、逆に「煩悩」が全くなければ現状維持のままで文化が成長することは在りません。この様に「煩悩」というのは、人間の人生に対してよくも悪くも大きな影響を与えているということがわかりますね。

「無垢」を使いこなそう

この記事では「無垢」の意味・使い方・類語などを説明しました。

日常的に多く用いられている聞き慣れた「無垢」だけでない意味を知って、表現の幅が広がったのではないでしょうか。聞きなれた「白無垢」という言葉も、改めてよく考えてみることによって「相手の家の色に染まる」という儀式に隠された奥深い伝統が感じられますね。

「無垢」な心を忘れないということも大切ですが、「煩悩」を抱えた自分も押し殺さずに認めてあげることによって、自分の心を開放することが出来るのかもしれませんね。どちらの感情も大切に生きていきたいものです。

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国語言葉の意味

「無垢」の意味や使い方は?例文や類語を現役学生ライターがわかりやすく解説!

この記事では「無垢」について解説する。

端的に言えば「無垢」の意味は「純粋」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役学生ライターのタビビトを呼んです。一緒に「無垢」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/タビビト

現役の文学部学生ライター。学生生活の中で数多くの芸術関係の執筆を行い、小学生の頃から多種多様な書籍を読破してきた生粋の文科系。読書量に比例する文章力で日本語を分かりやすく説明していく。

「無垢」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「適宜」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「無垢」の意味は?

「無垢」には、次のような意味があります。

1.仏語。煩悩の穢れを離れて、清浄であること。
2.けがれなく純真なこと。うぶなこと。また、そのさま。
3.金・銀などがまじりけのないこと。
4.和服で、表裏同色の無地の共布で仕立てた長着。白無垢は婚礼衣装に、色無垢は略礼装に用いられる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「無垢」

「無垢」というと、「純粋無垢」つまり世間の穢れた部分を何一つ知ることもなく素直で心の綺麗な様子が一番に思い浮かぶのではないでしょうか。

確かに「無垢」には、2番目の意味のようにけがれていないことやうぶなことを表現することもありますが、そのほかにも名詞としての使い方や物質が純真であることなどを指す場合など、幅広く意味を表現します。

この機会に「無垢」の表現する範囲の全貌を知ることで、知見の幅を広めてみましょう。

「無垢」の語源は?

次に「無垢」の語源を確認しておきましょう。

無垢の語源は、「垢」にあります。「垢」は仏語で、「汚れたもの」という意味を表現する言葉です。人の皮脂についた汚れを、「手垢」と言ったりしますよね。「垢」は基本的に体を洗わずにいたり外で汚れた空気に触れて出てくるもので、もともと人間の体に付随してくるものではないので、「汚い」という印象があります。

「無垢」は、この様に共通認識で「汚い」という印象のある「垢」が「無い」ということですから、外の汚れを知らず、生まれたときのままの自然な姿という意味であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

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