問3-解説
題意より、引き伸ばした後の圧力Pが0.03P0となるときの質量mを求めればよいですね。問1にて、P=0.03P0を代入すると、
mg+0.03P0・S=P0・Sより、m=0.97P0・S/gとなり、これよりmが大きくなると水蒸気が発生します。
問4-解説
題意より、重りをぶら下げてピストンを吊り下げて、シリンダ内圧が0.03P0になった後水蒸気が発生するというもの。水蒸気発生前の時点では、空気圧の0.03P0が内圧で、これに水蒸気の圧力(分圧)が加わったものが問4の答えである全圧です。
水蒸気の圧力(分圧)を求めるにあたり、理想気体の状態方程式を使いましょう。体積、物質量、気体定数、絶対温度が分かれば圧力が求まりますね。まず、体積はSL’、物質量は水18gが蒸発しているので1mol、気体定数は与えられた通りでR、絶対温度は298。以上より水蒸気の分圧は298R/SL’。
よって求めたい全圧は0.03P0+298R/SL’です。
気体をボール、圧力は衝撃
ドルトンの分圧の法則は、気体をボール、圧力を衝撃とイメージする点がみそです。圧力(全圧)は全てのボールから受ける衝撃の合計値ですから、これは1個1個のボールからの衝撃を足し合わせれば求まります。