この記事では「アクティブ」について解説する。

「アクティブ」という言葉はよく見かけるから、知っている奴も多いでしょう。ですが、「アクティブ」には新しい意味も生まれだしている。合わせて押さえておかないと、区別がつかなくなるぞ。

元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んです。一緒に「アクティブ」の意味や語源、言い換えなどを見ていきます。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「アクティブ」ってどんな意味?どう使うの?

image by iStockphoto

「アクティブ」の意味は以下です。

【一】[名]能動態。

【二】[形動]自分から進んで働きかけるさま。活動的。積極的。能動的。

出典:Weblio辞書 「アクティブ 意味」

なんとなく「元気」を指し示す言葉のイメージ、という人も多いと思います。厳密には違いますが、イメージとしては概ね正しいと言えるでしょう。きびきびと自分から動ける様子を思い浮かべられれば、正解です。

「アクティブ」な人ってどんな人?

「アクティブ」は、人や組織などに対する言葉として非常によく使用されます。意味はすぐにわかる通り、意欲を持って自分から行動できる、溌溂としているということです。自ら進んで動くという意味なので、複数人のグループに対しても使用できます。

また、しばしば「明るい性格」という意味と思われることもありますが、それは誤解です。「明るさ」と「アクティブさ」を両方兼ね備えた人が多いというだけであって、同じ意味ではありません。

\次のページで「「アクティブ」ってどう使う?」を解説!/

「アクティブ」ってどう使う?

「アクティブ」の使い方は以下です。

1.あの部活の「アクティブ」さは目を見張るものがある。
2.彼はいつも「アクティブ」な態度で、見習いたい。
3.「アクティブ」に仕事ができないようでは、この会社は難しい。

「アクティブ」は大抵の場合、良い態度として扱われる場合が多いです。言葉そのものに「正しい」などのニュアンスはありませんが、現実に使われるときは、少なからず「好ましい」という要素が入っているとみなしても良いでしょう。1の例文のようにグループに対して「アクティブ」を使用する際も、基本的には個人に使うときと同様に使用できます。

「アクティブ」は人間以外にも使える?

image by iStockphoto

「アクティブ」は「能動的である」という意味の言葉です。そのため個人やグループなど、人に関係のあることを話す際に使用されてきました。しかし年月を経る内に、「アクティブ」は人以外の物にも使われるようになります。具体的にどこでどのように使われるようになったのか見ていきましょう。

状態を表す「アクティブ」

「アクティブ」はしばしば、物や事象に対する状態を表すようになりました。元々「アクティブ」は「活動的だ」という意味の言葉です。これが転じて、その物が「まだ動いている」「現在活動中である」という状態を指して、「アクティブ」であるという言い回しをするようになっていきました。対して、人間に向かって状態を示す「アクティブ」はあまり使用されません。それぞれ適した場面で使用してください。

IT用語化が進む「アクティブ」

現在、状態を示す「アクティブ」は、特に機械や通信技術などにおいて頻繁に使用されています。「電源がついている」「使用可能である」という状態を示すのに、「アクティブ」という単語を使うのは、珍しいことではありません。本来人間に対するものだった言葉が、今は段々と形をかえてきているのです。

\次のページで「「アクティブ」の類義語は?」を解説!/

「アクティブ」の類義語は?

「アクティブ」の類義語は「自分から進んで働く」というニュアンスを持つ言葉が該当します。しかし近代の世の中のIT化の影響を踏まえると、状態を表す「アクティブ」に対する類義語も必要です。ここでは、両方の「アクティブ」について見ていきます。

「能動的」「活動中」など

「アクティブ」の類義語は以下です

1.活動的/能動的/積極的/積極性
2.活動中/起動中/使用可能/

1が本来の「アクティブ」の意味での類義語です。積極的に自ら動く、という意味の言葉が多いのが分かります。それに対して、2の方は物や事象の状態を表す「アクティブ」です。上記を見ればわかりますが、1に対して2の方は、「誰かが動かすのを待っている」状態であるといえます。

\次のページで「「アクティブ」の意味は広がり続ける」を解説!/

「アクティブ」の意味は広がり続ける

近代のIT化の波は、これからも消えることなく大きくなっていくでしょう。それに伴って、「アクティブ」は使われ続けることになります。かといって、本来の意味での「アクティブ」も消えることなく、生活に根を張ってさまざまなところで使われる言葉です。これから先も「アクティブ」の使用される場面は増えていくことが伺えます。

あまり知られてない?「アクティブ」の対義語

image by iStockphoto

「アクティブ」の対義語と言われて、すぐにあれだ!と思いつかないかもしれません。そもそも対義語なんてあるの?という人もいるかもしれませんが、「アクティブ」ははっきりと対義語を持つ言葉です。それが「パッシブ」となります。意味は以下の通りです。

【一】[名]受動態。
【二】[形動]自分からは積極的に働きかけないさま。受動的。消極的。

出典:Weblio辞書 「パッシブ 意味」

おおむね「アクティブ」の逆だと捉えておけば問題はありません。ただし「パッシブ」は「アクティブ」とは違い、あまりITに関わる場面では使用されません。「パッシブ」はあくまで受け身であるという意味であり、「停止中」「使用不可能」というニュアンスはないからです。場面によっては対義語として成り立たないことは押さえておきましょう。

対義語も合わせて使えるとスマートな印象に

「アクティブ」はビジネスシーンなどで使用しても違和感のない言葉ですが、対義語である「パッシブ」を併せて使用できると、文章がスマートに締まります。もちろん、必ずセットで使用しなければいけないというわけではありません。ですが頭に入っておくと、いざというときに役立ちます。

「能動的」という部分を「アクティブ」と置き換えてあるにも関わらず、「受動的」の部分は「パッシブ」に置き換えられていない。そのような文章は、まれに見受けられます。稚拙な印象になってしまうのを防ぐためにも、「アクティブ」に限らず、対義語を知っておきましょう。

使い勝手のいい「アクティブ」を使いこなす

「アクティブ」は意味がシンプルであり、使いやすい言葉といえます。IT業界で使用されるようになり、意味合いに幅ができてきたとはいえ、使い方が複雑になったわけではなく、依然親しみやすい言葉のままです。

その親しみやすさが「アクティブ」の長所でもありますが、頻発するよりは、ポイントポイントで使っていく方が、意味が際立ってきます。使いやすい言葉だからと雑に扱わず、丁寧に読み書きしてみてください。

" /> 活動的なだけじゃない!ITでも使われる「アクティブ」の意味・使い方・対義語を言葉大好きライターが徹底わかりやすく解説! – ページ 2 – Study-Z
国語言葉の意味

活動的なだけじゃない!ITでも使われる「アクティブ」の意味・使い方・対義語を言葉大好きライターが徹底わかりやすく解説!

「アクティブ」ってどう使う?

「アクティブ」の使い方は以下です。

1.あの部活の「アクティブ」さは目を見張るものがある。
2.彼はいつも「アクティブ」な態度で、見習いたい。
3.「アクティブ」に仕事ができないようでは、この会社は難しい。

「アクティブ」は大抵の場合、良い態度として扱われる場合が多いです。言葉そのものに「正しい」などのニュアンスはありませんが、現実に使われるときは、少なからず「好ましい」という要素が入っているとみなしても良いでしょう。1の例文のようにグループに対して「アクティブ」を使用する際も、基本的には個人に使うときと同様に使用できます。

「アクティブ」は人間以外にも使える?

image by iStockphoto

「アクティブ」は「能動的である」という意味の言葉です。そのため個人やグループなど、人に関係のあることを話す際に使用されてきました。しかし年月を経る内に、「アクティブ」は人以外の物にも使われるようになります。具体的にどこでどのように使われるようになったのか見ていきましょう。

状態を表す「アクティブ」

「アクティブ」はしばしば、物や事象に対する状態を表すようになりました。元々「アクティブ」は「活動的だ」という意味の言葉です。これが転じて、その物が「まだ動いている」「現在活動中である」という状態を指して、「アクティブ」であるという言い回しをするようになっていきました。対して、人間に向かって状態を示す「アクティブ」はあまり使用されません。それぞれ適した場面で使用してください。

IT用語化が進む「アクティブ」

現在、状態を示す「アクティブ」は、特に機械や通信技術などにおいて頻繁に使用されています。「電源がついている」「使用可能である」という状態を示すのに、「アクティブ」という単語を使うのは、珍しいことではありません。本来人間に対するものだった言葉が、今は段々と形をかえてきているのです。

\次のページで「「アクティブ」の類義語は?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: