端的に言えば固執の意味は「こだわる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は、ロシアで2年間日本語教師として働いた大学院生「むかいひろき」を呼んです。一緒に「固執」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間日本語教師として働いた経験を持つ大学院生。その経験を活かし、「言葉」について分かりやすく解説していく。
「固執」の意味は?
「固執」には、次のような意味があります。
あくまでも自分の意見を主張して譲らないこと。「自説に―する」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「こ‐しつ【固執】」
「固執」は、「自分の意見にこだわり譲らないこと」「自分の意見を頑固に譲らないこと」を意味する言葉で、良くない意味で使われることが一般的です。
「固執」の読み方は「こしつ」が現代では正しい読み方とされています。ただ『日本国語大辞典』によると、かつては「こしゅう」の読みが正しかったそうで、現代も「こしゅう」と読んでも問題はありません。その証拠に、パソコンやスマートフォンの入力では「こしつ」でも「こしゅう」でも変換ができます。
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