この記事では「ブリーフィング」について解説する。

端的に言えばブリーフィングの意味は「簡潔した報告」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師歴5年のれお先生を呼んです。一緒に「ブリーフィング」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/れお先生

教壇に立って、授業をすること5年。今も現役塾講師として、中学生・小学生を指導している。塾での経験を活かし、子供でも分かりやすい記事の作成を心がける。

「ブリーフィング」の意味は?

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「ブリーフィング」はビジネス・航空・医療・軍事・ゲーム・ダイビングなど色々な場所で使われる言葉です。「ブリーフィング」には、次のような意味があります。

ブリーフィング【briefing】
1 簡単な報告・指令。

2 報道機関などに対して行う簡単な事情説明。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「グリーフィング」

意味を確認すると、「ブリーフィング」が多くの場所で使われることも納得いきます。他の人と協力するときには、報告や指示をする打ち合わせが必要です。「ブリーフィング」とは、打ち合わせの場を開き、決まったことを他の社員に要点をまとめて報告することや業務を行う直前に最終確認をすることをいいます。あらゆる業種や場面で使う言葉です。

「ブリーフィング」の使い方・例文

「ブリーフィング」は、多くの場所・職種で使いますが、使い方にズレがあります。それぞれの場所・職種ごとに使われ方を見ていきましょう。

ビジネスでの「ブリーフィング」の使い方・例文

ビジネスで使う「ブリーフィング」は、状況報告や決定事項の確認など、手短に終わる打ち合わせのことをいいます。「ブリーフィング」での報告者は、要点をまとめて簡潔に報告をする準備をしましょう。

また、「エレベータブリーフィング」という言葉もあります。これは、なかなかアポの取れない上司や取引先に対して、エレベータの移動中に報告をし、打ち合わせをすることです。エレベータでの移動は、長くても1分程度しかありません。この短い時間で打ち合わせが終わるように報告をすることは、非常に難しいです。そこから、短く端的にまとめた印象的な説明ができるというコミュニケーションスキルに対して「エレベータブリーフィング」ともいうこともあります。ビジネスでの「ブリーフィング」「エレベータブリーフィング」の例文は次の通りです。

・ビジネスでの「ブリーフィング」

昼食後、ブリーフィングをして午後の業務を始めます。

・「エレベータブリーフィング」

エレベータブリーフィングでも報告内容に漏れがないように準備をしておこう。

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軍事・航空・ゲーム用語での「ブリーフィング」の使い方・例文

元々「ブリーフィング」は、軍事用語でした。出撃直前の打ち合わせのことを指し、作戦についての説明や指示を行います。それが、航空用語でも使わるようになり、出発前のパイロット・スタッフの最終確認をすることを「ブリーフィング」と言うようになりました。また、チームを組んで戦うサバイバルゲームなどでも、開始前にチームで打ち合わせをすることを「ブリーフィング」と言います。

軍事・航空・ゲーム用語での「ブリーフィング」の例文は次の通りです。

・軍事・航空・ゲーム用語での「ブリーフィング」

出発前のブリーフィングには、緊張感がある。

医学用語での「ブリーフィング」の使い方・例文

医学用語でも「ブリーフィング」はよく使います。医学用語での「ブリーフィング」は、事前確認や打ち合わせとして使われますが、短く簡単に行うものではありません。医療現場では、人命に関わることもあるので、綿密に詳細まで打ち合わせをします。医学用語で「ブリーフィング」の例文は次の通りです。

・医学用語での「ブリーフィング」

明日の11時にブリーフィングを行い、手術の最終確認を行う。

他にもいろいろな場所で「ブリーフィング」は使いますが、一般的には「事前の簡単な打ち合わせ」として使います。

「ブリーフィング」の類義語は?違いは?

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では類義語は何になるか見てみましょう。

\次のページで「「ミーティング」」を解説!/

「ミーティング」

「ブリーフィング」類義語には「ミーティング」があります。「ミーティング」の意味は、次の通りです。

ミーティング【meeting】
比較的少人数の集会。会合。「スタッフ―」「―ルーム」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ミーティング」

「ブリーフィング」「ミーティング」には、打ち合わせを開く目的に違いがあります。「ブリーフィング」は、チームの情報共有や確認をすることが目的です。「ブリーフィング」後にあるフライトや手術でミスが起きないようにチームの動きを確認します。

「ミーティング」は、議題に対して、出席者が討論をして決議をすることが目的です。「国会」のように国の方針を決めるために出席者は集まります。決定事項を確認するのが「ブリーフィング」、決定事項を決めるのが「ミーティング」です。

「ブリーフィング」の対義語は?

では対義語は何になるか見てみましょう。

「デブリーフィング」

「ブリーフィング」の対義語は「デブリーフィング」です。「デブリーフィング」には次のような意味があります。

デブリーフィング【debriefing】
災害に遭うなど、つらい経験をしたあとでそれについて詳しく話し、つらさを克服する手法。元来は軍隊用語で状況報告、事実確認の意。心理的デブリーフィング。PD(psychological debriefing)。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「デブリーフィング」

「ブリーフィング」を英語で表すと「briefing」です。この英単語に否定の意味の「de」をつけて「debriefing デブリーフィング」となります。「ブリーフィング」は事前の打ち合わせであり、「デブリーフィング」事後何があったのか話し合うことです。行ったことに対して、その前なのかその後なのかで「ブリーフィング」と「デブリーフィング」を使い分けます。

ただし、医学用語としての「デブリーフィング」は、災害などのつらい経験の後に行う心理的な治療法のことです。

\次のページで「「ブリーフィング」の英訳は?」を解説!/

「ブリーフィング」の英訳は?

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では英訳は何になるか見てみましょう。

「briefing」

「ブリーフィング」は英語の「briefing」で表される。「briefing」の意味は次の通りです。

briefing

1.簡潔な報告(発表)

2.空軍:(出撃直前に飛行士に与える)簡潔な指令、要旨の説明

出典:新英和中辞典(研究社)

「ブリーフィング」は、英語の「briefing」が語源です。「briefing」は「brief」の現在分詞で、「brief」はラテン語で「短い」という意味があります。「briefing」に「簡潔に」という意味があるのは、報告を短くするには、簡潔にまとめる必要があるからです。

「ブリーフィング」を使いこなそう

この記事では「ブリーフィング」の意味・使い方・類語などを説明しました。「ブリーフィング」は、報告や最終確認のために開かれる打ち合わせです。そのため、打ち合わせの時間は短く、簡潔にまとめられたもので確認をします。類義語の「ミーティング」は、意見を言い合い決議をするための打ち合わせです。目的が異なるので打ち合わせが開かれるタイミングも異なります。「ブリーフィング」と「ミーティング」の違いも覚えておきましょう。

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国語言葉の意味

「ブリーフィング」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

「ブリーフィング」の英訳は?

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では英訳は何になるか見てみましょう。

「briefing」

「ブリーフィング」は英語の「briefing」で表される。「briefing」の意味は次の通りです。

briefing

1.簡潔な報告(発表)

2.空軍:(出撃直前に飛行士に与える)簡潔な指令、要旨の説明

出典:新英和中辞典(研究社)

「ブリーフィング」は、英語の「briefing」が語源です。「briefing」は「brief」の現在分詞で、「brief」はラテン語で「短い」という意味があります。「briefing」に「簡潔に」という意味があるのは、報告を短くするには、簡潔にまとめる必要があるからです。

「ブリーフィング」を使いこなそう

この記事では「ブリーフィング」の意味・使い方・類語などを説明しました。「ブリーフィング」は、報告や最終確認のために開かれる打ち合わせです。そのため、打ち合わせの時間は短く、簡潔にまとめられたもので確認をします。類義語の「ミーティング」は、意見を言い合い決議をするための打ち合わせです。目的が異なるので打ち合わせが開かれるタイミングも異なります。「ブリーフィング」と「ミーティング」の違いも覚えておきましょう。

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